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聖ベネディクト教会Saint Benedict Chapel (スイス・スンビッツ) [有名建築への行き方]





到達難易度 ☆☆☆☆☆



(前後計20キロのバックパック、天候雨)

建築設計の修行をしてから今まで、世界で一番見たかった建物。

日本から行くには、中々大変な位置です。

駅前から、TAXIという甘い考えは最初から捨てるべし。

TAXIは、おろか人間を見かけません。





雨の中、無人駅から山を登る事、50分。あこがれ続けた姿が今、目の前に。





上の写真を見て興味をもたれた方、この駅を検索してみてください。

スイス国鉄へリンク。





 こんなちっぽけな無人駅です。有料トイレはありますが、コインロッカーはありません(要注意)。ただ、駅前の食堂の営業時間であれば、おかみさんが預かってくれる模様。(私の場合は、時間が合いませんでしたので荷物を担いで上ることになりました。)

 キャンプ希望者は駅前にキャンプサイトがあります。





駅前にこんな標識がありますので、「S.Benedetg」方面へ。





とにかく、分かれ道が現れたら、「S.Benedetg」方面へ。

まず人に会うことはありません。いるのは牛だけです。

困ったら、とにかく標識参照してください。





ひたすらこんな道を登ります。





とても簡素なガードレール。亜鉛ドブ漬メッキH型鋼





いるのは牛だけ。





登る事50分。ついに到着。

ちなみに下りは40分でした。電車の参考まで。





憧れの教会の扉を開ける直前。





思いの他、こじんまりと小さい。





こじんまりとした椅子。背もたれの両端部は、細く見えるよう加工されています。





木造の造形的な天井。





外壁は、木を薄くスライスしたもの。かなりの経年変化が見られます。





湧き水の処理。



設計者 ピーターズントーPeter Zumthor



名称 聖ベネディクト教会Saint Benedict Chapel



行き方  Vals thermeと同じく、スイス国鉄でIlanz(イランスを)めざす。

そこから、Churの逆方向へ30分ほどでsumvitg-cumpadialsへ到着。その後、上記の山登りです。

可能であれば、荷物を減らすべし。

店もありません。水、食料も用意しておいたほうが良いでしょう。



駅前でTAXIを見つける可能性、0%です。

というか、TAXI自体この辺りでは見かけません。



歩きたくなければヒッチハイクしかないでしょう。



尚、教会の鍵は大抵開いているようです。



ちなみに、教会の中で絵葉書が1ユーロ(または、1.5スイスフラン)で無人販売しております。記念品にぜひ。

小さな集落の素敵な教会の維持費の足しになると良いですね。



大林勇設計事務所

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コメント 5

hiro

お帰りなさい。<br />
ウッドシングルいいですね。そして入口のもっていきかたが、すばらしいですね。<br />
やっぱり、教会はこういうシンプルでストイックなのが本当なのでしょうね。<br />
僕も何とか時間つくって、色々建築見に行かなきゃですよ。
by hiro (2006-07-18 08:13) 

isamu

&gt;子兵隊さん<br />
<br />
本当にあのブログが無ければ、たどり着けませんでした。<br />
深く感謝いたします。<br />
あの場所を知らずに、しり込みしている若者に教えてあげたくて、こんな記事にしてみました。<br />
<br />
>hiroさん<br />
誰かと思えば、あのhiroさんですね。<br />
小さいながらのエキスの密度って、重要かなと思います。<br />
私の場合は、辺鄙なところほど行ってみたい主義ですので、ここは遠すぎてオススメできません(笑)。
by isamu (2006-07-18 08:54) 

子兵隊

とても懐かしくかつ新鮮にあの山登りのことを思い出すことができました。<br />
あの教会が見えたときの感動。教会の中に入ったときの鳥肌のたった瞬間。そしてあの牛くんたち・・・<br />
はぁ〜 また旅に出たくなってしまいました。<br />
<br />
今年はまじめに一級を取得しようと勉強漬けの日々です。<br />
そんな時にisamuさんのブログをみて癒されました。<br />
ありがとうございます。<br />
今後の更新楽しみにしてます。
by 子兵隊 (2006-07-18 12:44) 

xwing

写真の掲載順がまた臨場感をあおり、素晴しいです。建築自体も勿論素晴しい。明らかに、この建築の“真似”をされている方が沢山いらっしゃいますが、頷けますね。それ程影響力を持つ建築だと思います。方位によって色の褪せ方が違う外壁に感動してしまいました。
by xwing (2006-07-18 19:52) 

isamu

&gt;xwingさん<br />
<br />
旅行が好きならば本当に行ってみて頂きたいんですけど、なかなか遠いですからね。<br />
色は、確かにあせています。ただ、日本のように腐食する感じではなさそうです。
by isamu (2006-07-19 10:11) 

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