高野槙(こうやまきコウヤマキ)の板張の洗面所 [建築]
高野槙と書いて「こうやまき」
「たかのまき」では、ありませんので御注意を。
つい先日もこの樹種がニュースに出ていたのを御存知でしたか?
秋篠宮ご夫妻の長男悠仁(ひさひと)さまの「お印」の樹木です。
私はニュースを見て、ガッツポーズが出そうになりました。
なぜなら、設計物件で使う予定だったからです。
「うん、これで話のネタができた。」
浜松市近郊で防風のために使われている通称「細葉」は、イヌマキというもので、「お印」の高野槙とは違います。
建築知識2004年11月号植栽ポケット図鑑で調べてみると・・・
イヌマキ→マキ科イヌマキ属
コウヤマキ→スギ科コウヤマキ属
となっているようです。(コウヤマキがマキ科で無いのは私も今知りました。)
さて、この高野槙の板を張ってみました。
この板の香りは、本当に素晴らしいですよ。
写真で香りを伝えられないのが、本当に残念。
香りだけでなく、耐久性、抗菌性能もトップクラス。
ただ、節有材でもそこそこ高いのですが・・・
私は現場でおがくずを両手に持って、
思い切り吸い込んで来ました。
ちなみにこちらの部屋は、杉板張り。
壁から板が出ているのは、特殊な張り方のためのスペーサーです。
後で外す物なので、驚かないでください。念のため。
こちらは、高野槙ほど素晴らしい香りではないですが、今のハウスメーカー主導の家作りでは忘れ去られた香りです。
かえってムク材が珍しい一般の方には新鮮な香りかもしれません。
完成見学会の折には、ぜひ木の香りの事も思い出してください。
大林勇設計事務所
2006-09-28 19:02
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