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イニシャルコストよりランニングコスト [建築]

昨日は、長男と二人でちょっと離れた公園に行きました。



線路がすぐ隣にあり、広い芝生と数多くの遊具が魅力的な公立の公園でした。



 私は花粉症なのでマスクをしたまま歩き回るとメガネが曇るという難点がありましたが・・・。



 今日のタイトルのイニシャルコストよりランニングコストですが、公園を散歩しながらいろんなことに思いをめぐらせました。



 最近の分譲地には公園を完備したものが多く、さも快適な生活を送ることができそうなイメージを購入者に抱かせます。チラシにもそんなイメージ写真が描かれています。ただ、実際のところいつの間にか草が伸び放題伸びた公園を見かけます。



 これはどうしてかというと、維持管理というランニングの部分があいまいであることが原因ではないかと考えられます。



 これに対し、公立の公園というのは税金により維持費が捻出されていると考えるのが妥当です。賛否両論ありますが、ランニングコストの財源は確保されていて、昨日の公園でもベンチにペンキを塗ったり、草をむしったり、維持するための形跡が見られます。



 家作りもこれに似た部分があって、竣工した時が完成ではなくそこからの維持管理が非常に重要です。節目節目には費用も掛かるかもしれない。床が汚れたり、障子が破れたり、そういった不具合を直していくことは、公園の草むしりに近いものがあるのではないでしょうか。

 

 独立して最初の物件が、新幹線からかろうじて見えるところにあります。

引渡し後、東京に出かける時に住人の自転車や鉢植えが置いてあるのが見えました。それは何だか、引越しした友達が引越し先で打ち解けつつある様子をふと目にしたような嬉しい気分でした。



 家は生き物です。手を入れ、問題を修正しながら大事に住んで欲しい。

イニシャルも大事ですがランニングの部分の存在も忘れないで欲しい。

設計するこちらとしても維持し甲斐のある家を創り出さなくては・・・。



晴天の花粉症日和にそんなことを感じた日曜日でした。



大林勇設計事務所



画像がないと寂しいので

最近FMで聞いた学生の時の懐かしい音楽↓。 



オール・ザット・シー・ウォンツ

オール・ザット・シー・ウォンツ

エイス・オブ・ベイス

 
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