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住宅版エコポイント説明会に行ってきました。 [建築]

 先日、静岡県建築住宅まちづくりセンター主催の「住宅版エコポイント」の説明会に行ってきました。靜岡事務所から性能評価を担当されている方が来て下さり密度の濃いお話が聞けて有意義でした。



あとは

?当事務所が前向きに取り組むか?

?予算が国会を通過するか?

この2点次第です。



 高性能であることに越した事はないので、世の中の多くの新築物件を今よりも熱的に高性能な方向に政府が導きたいのは納得できますが、住宅の良さを評価する基準と言うのは人それぞれな訳で、私は総額が限られたお客さんの予算をマネージメントしていく立場から判断すると30万ポイントを取る為に、他のものを削ってエコポイントの基準を満たす工事に費用を掛けるのも何だか滑稽な気がしており、しばらく様子見の気持ちです。



 そもそも「エコポイント」という甘い言葉に包まれて本筋が見えなくなっているけれども、C02を削減する為の取り組みではなかったか?鉄骨よりも木造であること自体優遇してくれても良さそうな気もするが・・・国内の林業を活性化させる方向に使っても良いと思う。



 ほかにももっと直接的自発的な取り組みもあって、一枚多く着るとかエアコンの室温を一度下げるとか、国民一人一枚(笑)ヒートテック配給(ユニ○ロの肌着)というのも良いかも。エアコンの室温の話は学生時代出席した国際学会でも話が出て、当たり前すぎて感銘を受けた記憶があります。



 国の政策に文句を言い、我を通したい訳ではなく、エコという熱病に冒され右も左も分からなくなってしまうような状況は避けたいと言うのが本音です。この件もう少し調べて納得できるようになったら前向きに取り組もうと思います。自分で納得できないものは人に勧めたくない私の悪い病気(こだわり)でしょうかね。



大林勇設計事務所
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コメント 2

m

性能評価、長期優良、瑕疵担保保険、省エネ法、エコポイント・・・<br />
実際は基準法だけでも容易に満たせないのにフラット基準なども相まって設計者も施工者も(もちろん施主も)皆さん国が送り出す統一性に欠けた場当たり的且つ上塗りばかりの施策に振り回されているのが実状ではないでしょうかね。(私も含めて)<br />
基準法の小手先改正(告示改正など法律改正せずに済む範囲)が国交省から発表されましたが、今回の改訂は関係者情報によれば国交省が何と特定行政庁の意見すら汲み上げる姿勢なしに強引に(期間的にも)独断専行でとりまとめた様子。 基準法に係る現場サイドはたまったものではありません。<br />
基本議論も整わないのに甘い話ばかり先に持ち出す民主政権、やっぱり全てにおいておかしいのでは?・・・
by m (2010-01-23 13:38) 

isamu

>mさま<br />
<br />
 プロの御登場ありがとうございます。<br />
民主党たしかに場当たり的政策が多すぎです。<br />
<br />
 確認申請の厳格化で住宅の着工が減ったので、審査の迅速化を図るとの大臣の弁ですが、住宅の確認申請で着工に影響を及ぼすほど影響が出ているとはあまり感じません。もっと規模の大きい適判物件以上の話だと思います。<br />
<br />
 八つ場ダムの話を見ていても思いますが、政権が変わるとこれほどいろんなことがこれ見よがしに根底からひっくり返されて混乱が起きると言う事を我々は学習すべき時期です。
by isamu (2010-01-25 07:51) 

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