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HP Designjet500のベルト交換 [建築]

 当事務所の機械の内、金額的にも必要度から言っても重要なポジションを占めるプロッタ(図面を印刷するもの)の音がここ何ヶ月怪しくなっていた。

図面の上に黒いゴムのカスが落ちるのはベルトが劣化しているサインと心得ていたのでいよいよメンテナンスを依頼しなくてはならないかと覚悟していた。



ただ、正規のメーカーメンテナンスだと出張費やらいろいろで6万以上かかると聞いていたので憂鬱な気分でいろいろ調べているとベルトだけ購入し、DIYでやる方法もあるらしい。



機械いじりは好きなので是非やってみましょう、と先日ヤフオクで替えのベルトを手配したところ、本日届いた。作業方法のPDFも付いてきたのでサッと見ていると何だか無性に分解したくなってきた。



ただ、ベルト交換を失敗して元に戻らないと業務に差し支える。ただ、お客さんの海外出張で打ち合わせが少し伸びたので最悪プロッタが復旧しなくても費用はかかるがメンテナンスに出す時間があれば何とかなるのではないかと思い、夕方突発的に作業は開始した。



「どうせ失敗するなら、早いうちに失敗した方がまだやり直しが効く。」

そんなポジティブ思考の持ち主なので迷わずチャレンジです。使用中にベルトが切れるとヘッド部分の衝突の衝撃で他にもダメージが出るとの話があったので保険的意味合いもあり早期交換です。



<検索で尋ねて来た方へ>

作業には星型ドライバーが必要です。先端交換式の物でも構いませんが

奥の部分にあるネジ4本はそれでは外せないので「T-20」サイズだけは単品のドライバーを用意した方が良いでしょう。





戻らなかったらどうしよう。高かったんだけどな、この機械。





恐る恐る分解開始





もう後戻りはできないところまで分解してしまいました。





ここがプロッタの「本丸」ここにとりつくベルトを交換します。

それほど痛んでいませんでしたが局所的に劣化が見られゴムがベトベトしていました。アルコールでカスをふき取り元通りに分解します。



途中、エンコーダストリップというヘッド部分の位置を感知するテープの扱いは注意した方がいいと聞いていたのでそこは慎重に。



無事くみ上げて、試運転のできるところまでカバーを戻します。







さてスイッチオン。ベルトを交換したら音が静かになりヘッドが位置調整を始めました。「エラー出るな」と念じていると無事待機状態になり作業の無事が確認できました。試しに印刷したところ印字不良もなく、完璧な仕上がりです。



助かった、これで図面が無事出力できる。ホッと一安心です。



ベルト 9000円

星型ドライバー 400円

作業時間 2時間(説明書きを読みながら)



大林勇設計事務所

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コメント 2

stg

検索から来ました。<br />
私もベルトからボロボロゴムが出てきているので交換の参考にさせて頂きます。<br />
<br />
貴重な情報ありがとうございます
by stg (2012-08-03 11:16) 

isamu

&gt;stg様<br />
<br />
作業自体は難しくないのでぜひお試しください。 金属の帯(エンコーダーストリップ)の扱いにはご注意を。<br />
by isamu (2012-08-03 11:30) 

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