IHヒーターの電磁波問題

「IHヒーターの電磁波ってどうなの？」

「IHとガスのコンロはどちらがいいの？」

家づくりに携わっていると、この質問をよく受けます。



私は、「ガス会社はガス会社の、電気会社は電気会社のそれぞれの言い分があるので、どちらが良いとは私も分からないし断言できません。各々費用を掛けて、好きなことを言うのがテレビCMの姿ですから、その売り言葉をどの程度受け入れるかは本人次第です。キッチンメーカーのショールームだって週替わりでＩＨとガスの調理体験会をしているくらいですから、何を持ってどちらに軍配を上げるのかは結局お客さん本人しかいないのです。」と答えることが多いかな。



そもそも電磁波って言葉が曖昧すぎる。



赤外線だって紫外線だって放射線だって電磁波の一種。ほら、何が何だか分からなくなってきたでしょ。



じゃ、携帯はどうなの？

電磁波が体に悪いなんて言っていたら、携帯電話を捨てるしか無いですよね。それは勇気と信念が必要です。



ＷＨＯの付属機関であるＩＡＲＣ（国際がん研究機関）が２００１年１０月に発表したレポートによると超低周波磁界は「発がん性があるかもしれない」というグループ分けになり、コーヒー・漬物・わらび、などと同類のグループ分けとのことです。ますます訳が分かりません。



ちなみにたばことアルコールはアスベストと同類で2クラス上の「発がん性がある」グループとの事です。



　私が「タバコとお酒は発がん性があるらしいですよ」と言って「じゃ、今からやめます。」という潔い人以外は、ガスでもＩＨでも自分がメリットと感じる方を使われたほうがストレスもなくて余程健康的だと思います。



　逆に私は「〇〇の方がいい」とか断言するセールストークこそ理解できません。よって私は家づくりの打ち合わせでもメリットとデメリットを併せて説明するように心がけています。モノには裏と表がありますから。



　便利なWEBばかり多用すると、どうしても出所のわからない偏った知恵ばかり頭に入り「木を見て森を見ず」になりがちです。本人の判断基準に従って近い目と遠い目で総合的に判断したいものです。



大林勇設計事務所