照明って何だ？

現在、打ち合わせ中のお客さんが、ビックリするような発言を！！



「裸電球みたいなシンプルな照明でいいんです。」


これにはビビッと来ました。「そうなんですよ。大事なのは光があることなので、器具なんて存在感が無いもののほうがいいと思いますよ。」と答えました。自宅でもボール球丸出しのところが何箇所かありますが、びっくりするほど器具も安いし、光が綺麗に拡散するので「これいいな。」と思っていたところでした。



何でそんなことを言い出したのか聞いてみると、↓の本に書いてあったとのこと。意外な本のチョイスだったので驚いたのですが、「本屋で面白そうだったので。」と、いいセンス（拍手）。





きもちのいい家

手塚 貴晴,手塚 由比



有名建築家の手塚夫婦の本。



私も何冊か持ってますが、これは持っていなかったので次回打ち合わせまでお借りしました。早速読んだのですが、一般の建築主にも楽しく読める内容で良い本だと思いました。「建築とは・・・・。」なんて語りだしてしまう建築本だと、一般建築主にはアレルギー症状が出るのでしょうが、さらっとした読み物仕立てになっていると、家づくりのいいヒントになるのだと思います。



話戻って、照明の話。





当事務所の場合、場所に応じて電球色の蛍光灯も使います。それも装飾の無い超シンプルなもの。ただ、一工夫して光源が見えにくいように配慮しています。





玄関は天井を掘り込んで納める場合もあります。





壁付照明も割と少なく、小さなダウンライトを使うことも多いです。





器具の存在感は極力出さないようにしていますが、食卓のペンダント照明だけは、上質なものを選定しています。ここが、上記のボール球でも面白いと思います。



最近は、LED電球も普及し将来的に電球を取り替えたいだろうという読みもあり、口金がE26（一番メジャーな規格）、かE17（少し小振り）のものに限定して選定しようと思っています。



LEDは私もいろいろ調べていますが、E17の特に電球色タイプはまだまだ光量が足らない、簡単に言うと暗いようです。E17の電球色タイプで75-100W相当の明るいものがあればいいなと思います。もう少し技術の進歩を待ちましょう。



大林勇設計事務所