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「天竜の森が見える」木造住宅展を覗いて来ました [建築]

 昨日炎天の下、ラグビースクールで子供達と一緒に走り回った後、街中(マチナカ、あるいはマチと田舎者は言う)まで出かけ、「天竜の森が見える」木造住宅展を見てきました。







 この住宅展は「第5回しずおか木の家推進事業者研修会」を兼ねていて、金原財団の金原利幸さんの講演と、京都造形芸術大学通信大学院の三澤文子教授と非常勤講師の豊田保之さんの講演+その学校の社会人学生の公開設計コンペという内容でした。



 講演が終わった後、残念ながら何割の方が帰ってしまったのですが、個人的にはその後の公開設計コンペが非常に面白かったです。







 実際の土地が決まっていて、県庁にお勤めの実際の施主がそこにいる。そして審査員10点、一般参加者1点の得点の投票。 土地と要望をどう読み込むかという授業のようです。



 学生の頃、教授がずらっと並んだ設計の講評が苦手であまり好きではなく、いい思い出がありません。 思うに当時は自分の主張を発表するという積極的な姿勢もなかったし、考えも浅かったんでしょう。まあ若くて未熟でしたね。 ただ、その後どういうわけか、「住宅はこうなったほうがいいんじゃないか。」なんて考えが育ち始め、ハウスメーカーから違う道を歩み始めてしまった次第です。



 今回は手持ち1点ながら審査側ですから、心のゆとりがありました。しかしながら、真剣に批評を考え、選ぶというのは非常に脳トレになりますね。 本当に有意義な経験でした。 風はどうなの?日差しはどうなの?動線はどうなの? 道路からどう見える? 周辺との関連性は? 9名の学生の話を聞き、メモを取り、自分とは違う観点にハッとしたり、プレゼンにもう少し力入れたほうがいいんじゃないかなと思ったり、違う立場で物を考えるという良いトレーニングになりますね、こういうのは。



得点は9名のプレゼン終了後、すぐに集計され発表・表彰。





模型の完成度が高く、キレがありました。



 教授の三澤さんは木造住宅設計業界で非常に実績があり有名な方で、どんな授業をされているのか非常に興味がありました。 学生さんの外観模型の隣には木組みの模型もあり、構造を大事にされる三澤さんらしいと一人納得。 どの方も非常にオーソドックスな木組みをされていて、アクロバチックな離れ業ではなく、堅実で素直な建築を教えておられるなと感じました。



 日曜日でしたが設計や材木業界の参加者がもう少しいるといいかな。



大林勇設計事務所
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