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建具の引手にこだわる。 [建築]

こんにちは、大林です。

こちらのブログもご無沙汰だったので、溜まったネタをもう一つ投稿。

皆さん、引手と言って分かります?
引戸の手が掛かる部分のこと。 割と金属が多いのですが、見る人が見ると建物の「格」というか「こだわり」が見える部分。  

100円から10万円まで天と地ほどの差があります。 (さすがに10万円の物はお店で目にしただけで使ったことないですが)

100円くらいですとバシャーンと金属板をプレスして一丁上がり、ハイ出来上がり。 明らかに安い作りで体育器具庫の戸についていそうなペラペラなものです。 対して10万円クラスは名工が1個1個手作りで制作して、漆を塗ったり特殊なメッキを施したり、とにかく手が掛かっています。

ただ、そのような引手金物を製作する職人さんは圧倒的に高齢者が多く、衰退の一途をたどっています。 東京赤坂の建具金物の老舗「清水商店」というところにも昔連れて行ってもらったことがありますが、建築好きにはたまらないパラダイスでした。  ただ、これも過去形の話で、このお店も現在廃業され、良質な建具金物をどこで入手するかは、設計者にとっては悩ましい問題でした。

職人さんも高齢化で減っていますし、良質な建具金物絶滅は時間の問題かと思われます。 買う人も少ないでしょうから。

そんな折、意外な入手方法を思いつきました。

ヤフオクです。

ここでは、骨董的な引手や廃業した金物屋の在庫処分など、意外なお宝が眠っています。
先日もアレコレ探しまして、3種類購入してみました。 さすがにPCの画面を頼りに購入するので目利き力が必要ですが、分かる人にはいいものを発掘できると思います。

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あなたも、きっとお宝に巡り合えるかも。

大林勇設計事務所
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