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名建築たる所以を考える。 [建築]

こんにちは、大林です。

土曜日にふらっと思い立ち、資生堂アートハウス&資生堂企業資料館に足を運んでみました。

というのも掛川で開催された子供の部活の大会(メンバー外で出番無し)に送って行ったあと、自宅に戻ってもまたすぐに呼び出しがありそうな気がして、近くでウロウロ時間つぶし。

「そうだ!」とアンテナがビコーーン!と立ち、資生堂に向かう。

資生堂って化粧品で有名なあの資生堂ですが、建物と展示が素晴らしく個人的掛川の観光おススメスポットです。

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まずは、資生堂アートハウス。 簡単に言うと美術館です。 1980年に日本建築学会賞を受賞した建物で、高宮真介、谷口吉生両氏の設計です。  時間があったこともあり、「どんなところが秀逸なのか。」を椅子に腰かけて私なりに考えてみました。

・すっきりとした諸々の納まり。
・美術館にありがちな展示室・通路という単調な構成ではないこと。
・部屋の内部に高低差を透けることで緩やかにゾーンが区切られている。
・ただ、順路通りに進むとなると、高齢者・車いすの方にはややつらいかな。

同じ敷地のもう1つ、資生堂企業資料館。

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 私、建築も仕事柄好きなのですが、広告・コピー・デザインにとても興味があり、こちらの展示は食い入るように眺めました。 資生堂は、昔から目を引く広告を作っていて、館内にも美しい女性の広告ポスターがあちこちに張り巡らされており、ドキッとしています。

 広告のコピーがとても素晴らしく、思わずメモを取ってしまいました。
・Make Up Tokyo (1964 東京オリンピックの頃の広告)
・一瞬も一生も美しく

企業のイメージを一言で表す言葉の力に唸りました。 

 こちらの建物の設計も展示計画との相乗効果で素晴らしく、実際の広さ以上の広がりを感じました。
私のような年齢の男性が買える資生堂商品はそれほどないでしょうが、素敵な会社ですね。すっかりファンになりました。  きっと、誰でもこの資料館を出たときにはグッと心を奪われ、そう感じるのではないでしょうか?

 このままの流れで出口で売店でもあれば掛川工場限定商品でも売りそうなものですが、敢えてそうしていないのが会社のフトコロの深さであり、ガツガツしないブランドイメージなのかなと別の意味でも感心しました。 

みなさま掛川に行かれる際は是非どうぞ。

資生堂アートハウスHP

大林勇設計事務所


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