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子供の住まい探しでふと考えた。 [建築]

こんにちは、大林です。

コロナ疲れでギスギスしてませんか?
適度なジョギングや無心になれる草むしりでリフレッシュを。

自宅でトイレ掃除をしながら何となく思いついたことをメモ。

家は新品が良いのか、味があるのが良いのか問題(笑)

って書くと大げさですけどね。

そんなことを考えたのも、急に3月末に長男の住まいを探す事態に遭遇したため。

よく考えると、住まいをまともに探したのは実は初めてかもしれない。

①大学の頃→大学生協で紹介された1F金物屋さんの鉄筋コンクリートアパート(2,3階)で、契約も家賃も家主直接。

②新卒社会人→不動産会社で選んだものの、社宅扱いで会社が手続きをすべて代行。敷金も自分で払っていない。

③修業時代→地元浜松市に戻って来て、雇用促進住宅住まい。 事務手続きだけ。

④借家時代→実家近所の借家。家賃も契約書も家主直接。

そんなわけでまともなアパート探しは初めて。
更に、結果が出るのが遅かったので大学の近場はほとんど残っておらず、苦労しました。 更に3月末退去の物件は、ギリギリまで住んでいて内覧不可。

そうなると、頼りになるのは物件情報とGOOGLEのストリートビューのみ。
週末まで待っていてはライバルに先を越されてしまうため、まともに歩いたこともないところでこれだけの情報で決断をしなければなりません。。

そんなわけで実物を見ずに手付を払うのはなかなかドキドキしました。

物件を探していく中で、このエリアは築40年50年選手がゴロゴロしていて驚きます。
木造の一階でその割に結構強気な値段。需要に対して新規物件が少ないので強気な相場とのこと。 賃貸住宅経営には、一定数の需要が見込める大学生というのは重要なのですね。 我が家の近所も大学があるため、アパート多いな、そういえば。

その中で、鉄筋コンクリート3階建ての2階。 大学から少し離れるが、ソコソコ店もあり、バイトも行けそうで街並みが楽しそうなところをチョイス。 築25年ですが、仕事柄外観を見ると「この材質で25年ならまあこんなもんかな」と雰囲気は読めるので不安はあるものの決断しました。

先日、カギの引き渡しを受け実物を見たのですが、まあこんなものでしょうと妥当なところ。 何度か張り替えられているであろう内部のクロスもさほど目立つ劣化もなく、合格。 水回りはレトロ感が見られるものの想定の範囲内。

自分が借りる側の立場に立ってみると、内装外装共に想定のレベルに納まっているとおおむね満足するということなのだろう。 築25年なので心理的ボーダーラインは相当下がってますから。

こうしてみると賃貸住宅に求められるのは、新しさの維持か? 誰しも古いよりは新しい方がいい。正確に言うと、新しく見える方がいい、か。 流動性の高いマンションもそうかな。 更新の容易さというのは重要だよな、やはり。 

これが戸建注文住宅だと少し感覚が変わる。 特に当事務所のように自然素材を多用するとその傾向は強いのでは。 好きで選んだ間取り、材質・・・、個人差があるけど、経年変化をマイナスというより、プラス、あるいはプラスマイナスゼロで受け止めることができる。

住人も歳を取り、しわが増え、腹は出て、白髪も増える。 同じ時間を共に過ごした住まいは、木が日に焼け色が変わり、子供がランドセルとぶん投げた床には凹みがあり、柱には背の高さを記した線が残る。 地方都市の郊外に住む私には、そんな家の方がしっくりくる。 そんなことを改めて感じた住まい探しでした。

大林勇設計事務所
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