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「家づくり再入門」編⑧ 土地の良いところを探そう。 [家づくり再入門]

こんにちは、大林です。

 ここ、浜松市では雨が一段落してうるさいほどにセミが鳴き始めました。 まだ発表は有りませんが、梅雨明けも近そうです。 もう、7月も終わりそうなんですよね、梅雨明け遅すぎ。

 昨日のこと、静岡マラソン2021が中止との発表有り。 新型コロナの影響とは分かっているのですけどね、オジサンランナーの旬は多分短いので、三度目のサブスリー(フルマラソンで3時間を切ること)の機会はもう無いかもなあ、とちょっと落ち込んでいます。 この夏は自転車ツーリングでもしようかなあ。

さてさて、今日の話題は「土地の良いところを探そう」です。

 購入するにしても相続するにしても、縁あってその土地に住まいを構えたいと思ったのであれば、まずはそこの良いところを見つけ活かすことが、住み手にとっての土地に対する礼儀、同時に設計者にとっての腕の見せ所だと思います。

眺めがいい、風通しがいい、周辺環境が良いetc・・・いろいろあります。

同様に、短所とは言わないまでも、「ちょっと配慮したいな」という点も何点かあるでしょう。

通過交通の音がうるさい、眺めが殺風景、敷地が傾斜地、隣が墓地etc・・・ このあたりは、注文住宅であれば、設計力でどうにでも料理できます。

 建物の向きで工夫したり、思い込みを止めて発想の転換をしてみたり、良いところを活かし、気になるところを配慮し、改善する。

住まいの設計は、料理にも似ているような気がしませんか?

 醤油が〇〇cc無いから、この料理ができないとか、 砂糖が〇〇グラム無いからこのケーキが作れないとか、家庭料理では言いませんよね。 醤油の代わりにめんつゆを足してみたり、砂糖がなければハチミツ入れたり、その結果意外と美味しかったりすることありますよね。

 きっちりとスプーンで計ったような料理も良いですが、冷蔵庫にある有り合わせの食材や調味料で、想像しながら作るアレンジ料理にも捨てがたい魅力があります。

 同じように土地の良さを活かしながら、整形の土地の上にポンと建物を置く以外にも土地の魅力に気がつくことができれば、今まで無かった空間を想像しながら設計する事が可能です。

きっと、料理が好きな方なら土地の良さを生かした住まいの設計の楽しみと意義を分かっていただけることでしょう。

IMG_3949v1.jpg

 この住まいは、2つ並んで売りに出た土地の北側。 南側には確実に家が建つことは分かっています。 明らかに日陰が多く、目線が気になるであろう1階にリビングを設けるよりは、視線が抜ける方向を考えて2階にリビングを設けるほうが得策。 現在、すでに隣地に家は建ちましたがこの視線の抜けは邪魔されること無く、気持ちの良い朝日を居間に届けています。

★土地の良さをうまく引き出すことは、魅力的な住まいにつながる。
大林勇設計事務所

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