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「家づくり再入門」編⑫ 建物の配置をどうしようか? [建築]

こんにちは、大林です。

 台風はすでに去ったはずですが、突然雨が降ったり、雷が鳴ったり、実に不安定な天気。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 天気予報を見ながら、朝、夕、夜に相変わらずちょこちょこジョギングを続けております。マラソン大会が全くと言っていいほど開催されず、目標を失いかけますが、ランナー仲間と励まし励まされ、走り続けています。

 日中にMさんからお電話が有り、娘さんのいい話を聞きました。おめでとうございます。 そこで、ふっとブログのネタを思いつきました。

 実は、私・・・家の配置をもう少し南に振って斜めでも良かったかな、なんてチラッと思うこともあります。 今更なんですけどね。 四角の土地に家を建てる場合、大体北側の境界線に平行に建てるのが、オーソドックスな「解法」です。 北側道路の我が家もそうでした。

 キツキツの土地の場合は、平行に納めざるを得ないのですが、敷地に余裕があったり、ソーラーシステムの家や太陽光発電の効率アップを狙ったりする場合、太陽重視で真南に向くほうが良い場合もあります。
我が家は、太陽光発電等の搭載は有りませんが、家の周りに細切りのスペースが残るよりは、三角や台形のスペースのほうが庭や植栽に立体感が出るかなと言うのが、斜めが気になる理由です。

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 敷地の四隅にできる台形や三角の土地も割といいかもしれないと身を持って体感したのは、Mさんとの出会いからでした。 Mさんはお仕事柄、考え方が非常にクリエイティブで、私の考えた案をいとも簡単に15度位南に回転させ、FAXを返信してきました。 Mさんの柔軟な考えに対し、オーソドックスに敷地境界に平行に納めたかった私は、打合せの途中でMさんと何度も険悪になりました。

ただ、何度かそんな経験をすると、「意外にいいかもな」「施主さんがそう言うなら」と私も斜め配置の家を実現したくなってきました。そして、斜め配置の方針が確定しました。

 レイアウトに苦労しながら、実際に建物が出来上がると、その三角や台形の生み出す余白が実に良いのです。細切りの羊羹状の土地と違って、広いのか狭いのかよく分からない、三角の土地、ただ何となく丁度いいサイズがそこには生まれました。

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  言葉ではうまく表現できないのですが、予想外の広がりが不思議な落ち着きを生みます。 Mさんとの家づくりで、一ついい経験をさせていただいた思い出の話でした。

敷地境界線に対して平行配置が良いとは限らない。三角や台形の余白が思わぬ効果を生む可能性あり。

大林勇設計事務所
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