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建築好きにはたまらない、奇跡の0.25平方km! [建築]

こんにちは、大林です。

 寒さが和らいだと思ったら、木が揺れるほどの強い風。 午前は、仕事場の目の前の窓に雨が強く当たりましたが、午後は全く逆向きの風。 低気圧の中心が移動して行ったようです。
 
 さて、大袈裟なタイトルですがつい先日、仕事の書類提出で掛川市役所に行ったときに久しぶりに公共建築に感動したのでその報告を。 さらには、このエリアにはもう一つ建築好きにはたまらない建物もありますのでその紹介を。 地図でざっくり500m4方かなと思ったので奇跡の0.25平方kmと名付けました。

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場所としては、浜松から東京方面に電車で向かうと、掛川駅停車のために徐行するあたりです。

左手に掛川市役所、右手に資生堂アートハウス資生堂企業資料館があります。

 掛川市役所は上質な建築の設計で定評があり、東京スカイツリーなど数多くの建築物を設計している日建設計によるもの、また資生堂アートハウスは、高宮真介、谷口吉生両氏の設計によるもので、どちらも建築実務者、建築を学ぶ学生にはオススメのスポットでもあります。



まずは、掛川市役所の紹介を。 私は新人サラリーマンの頃から、この市役所の存在を知り、マークしていたものの、自宅からは中途半端に遠く、さらには平日にしか開いていない市役所へはこの日が初めての訪問。

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一般市民の方は、ガラスの多い市役所だなという印象を持つでしょうか?

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なんとこの日は、聖火リレーのトーチ展示も。

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圧巻なのは、この空間構成。 実に明るく開放的なのです。 床面積だけ考えたら、ひな壇形状ではなく、単純に階層を積み重ねて行くのが最も効率的なのですが、視界が開け、開放的なこの空間構成には、効率だけでは計り知れない魅力があります。

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また、個人的には緩やかな階段に取り付く手すりにも高いこだわりを感じます。

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ひな壇部のテーブルには、このアングルには写っていませんが市の方が業者と打ち合わせをしていたり、空いたところでは市民が座っていたり、開かれた市政をイメージさせるような空間になっており、好感が持てます。

掛川市役所に行く用事がある方は、是非じっくり眺めてみてください。 

 ここまで力が入りすぎてしまいましたが、掛川市役所まで行かれたならば、線路を挟んだ向かい側の資生堂アートハウス&企業資料館まで堪能していただきたいと思います。 ただ、コロナ禍のため開館時間を短縮しているようですので、事前にご確認の上、足を運んでみてください。

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 まずは、日本建築学会賞を1980年に受賞された資生堂アートハウスを。 内部は撮影禁止のため、写真はありませんが素晴らしい空間です。

 企業の持ち物ですので実にていねいにメンテナンスがされており、流石にイメージを大切にする資生堂だなと感銘を受けます。

敷地内には、さらに資生堂企業博物館もあり、こちらも見どころが多く、楽しめると思います。 見覚えのある整髪料やシャンプーなど、老若男女が楽しめる展示となっています。



ちょうど私は、資生堂の広告のデザイナーをされていた石岡瑛子さんの本を読んでいたので、壁面に張られていた、前田美波里さんを起用した昔のポスターを大変興味深く眺めました。

掛川方面に行かれる際は、3点セットでお楽しみいただければと思います。

大林勇設計事務所
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