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居間に階段がないと、子供がグレるって本当ですか? [建築]

こんにちは、大林です。

寒くなってきましたね。 気温が下がると、趣味のジョギングは調子が良くなるのですが、日常生活では着るものに悩みますね。

土曜日に薪ストーブの煙突掃除をし、試運転も兼ねて焚いてみました。 夏場のゴーヤのツルを放置しておいたところ、枯れてカサカサになっていたのでこれを最初に焚いてみる。近所でもらったみかんの木の幹なども何本か投入。

灰は後日畑に撒くので、エコというかセコというか、小さな循環が楽しい。

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 今日の話題は、個室と玄関の位置関係も含めた、家の中の階段の位置。

家のプランを考えながら、ふと思ったこと。 この手のネタは割と走っている時にポンと思いつくことが有ります。

自宅を建てる時に参考までに住宅関係の「HowTo本」にも目を通しましたが、記憶にあるところでは・・・

・帰って、玄関からすぐ個室に上がれるような階段の位置だと子供がグレやすい。
・階段は、家族のいる居間から上がるようにするのがBEST。
・(1階に個室の場合)玄関から親が知らないうちに勝手に夜出かける可能性がある。

とか、今思うと不思議な記事を見た記憶があります。

 特に、お子さんがまだ小さい家庭での家づくりの場合、このようなヘンテコ記事を拠り所にしてしまうと、文字通り教科書のような家しか出来上がりません。 


 自分の子がある程度大きくなって、子育てを俯瞰的に眺められる歳になると色々分かることもあります。  皆さん、ちょっと待って待って、じっくり考えて。 子供が巣立つまでの時間よりも夫婦で過ごす時間のほうが圧倒的に長い。 当たり前ですが、永遠に子供は幼稚園児ではないのです。

・玄関で物音がしてガラッと子供が帰ってきたら、親も気づいて「おかえり」と声をかけるだろうし、子供だって「ただいま」くらい言うだろう。

・居間に階段がなくても、帰ってきた子供の存在に気付きましょうよ。そもそも子供のほうが早い帰宅の場合もありますし。 親と子供の帰宅時間は家庭によりマチマチですし、そもそもお腹が減れば「何か食べるもの無い?」と普通なら反応があるはずです。 

・玄関から勝手に夜出かけるって、間取り以前の問題なのでは? 階段がどこにあっても夜中に出掛けられたら、親だってすでに寝ているはず。


当事務所では、玄関・階段・個室問題についてメリット・デメリットの総合判断をお勧めしております。

・敷地と予算に余裕があれば、平屋はオススメではありますが、地面から敢えて離れることで得られるメリットも(眺めや採光など)。

・2階リビングは毎日の上り下りを考えると不便という意見もあるが、近隣の視線など環境を考えると、緩やかな階段と組み合わせると、メリットがデメリットを上回る場合も。

・1階リビングにこだわると、どうしても1階は肥大化し、2階は個室のみになりやすい。 基礎は増え、下屋も増え、敷地によっては建ぺい率ギリギリになる可能性も。

・むしろ、共働きの親のほうが帰りが遅い場合は、(1階個室の場合)「帰ったよー」と声をかけるのも好都合かも。

家づくりは奥が深く、無限の選択肢があります。 楽しい泥沼(?)なんて噂も。 だから、面白い。 

大切なのは、自分自身の問題としてよく考えること、ですかね。 

大林勇設計事務所

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