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住み手の暮らしを守る [建築]

こんにちは、大林です。

 ここ浜松でも今年は例年より寒いのか、雪がチラチラと舞う事が多いように思います。 なかなか冷えますね。

 数日前に今年も「1/17」を迎えたこと、我が家の長男が成人を迎えたこともあり、建物と住み手の関係が脳裏にチラチラと浮かびました。

 27年前のこと、高校の同級生が神戸の震災で命を落としました。 幽霊部員として私が形だけ所属していた高校の部活で、彼は真面目に練習し、その後大好きな野球に大学まで取り組んでいたそうです。 建築の道を志していたそうで、生きていたならばいつか浜松で仕事で関わっていたかと思うと、今更ながらに残念でなりません。

 ある時期から、私はWEBに残っている情報を探し、神戸大で学んだ彼や、彼以外の御遺族の手記に目を通しはじめました。 その中でも一番記憶に残っているのは、どなたの御遺族かは記憶していませんが、「成人式(当時1/15)のあと、『もう少しゆっくりしていけよ』と私は言ったのだが、息子は『やることがあるから神戸に戻るわ』と、それが最後のやり取りだった」といった趣旨の手記でした。

 今年、我が家の長男のスーツ姿をスマホに収めながら、ちょうどこの御遺族の手記が脳裏に浮かび、恐ろしくなると同時に建築に関わるものとして、人命を救うことがあっても失う元凶になるようなことがあってはいけないと強く心に誓いました。

IMG_2954v2.jpg

家づくりで私の大切にしていること

・災害から人命を守ること。
・暑さ寒さから、住み手をまもり、心穏やかに暮らせること
・自宅のこんなところが気に入っていると、住み手の心に一生残ること 

今年も家づくりに丁寧に取り組んでいきたいと思います。

大林勇設計事務所
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