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間取りを考える。 [建築]

こんにちは、大林です。

冬に向かって寒くなったはずなのに、今日は車に乗ると日差しが予想外に暖かい日でした。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は間取りの話でも。

といいつつ、昨日借りてきた本の皆様。

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 全国的な話だと思いますが、いま図書館がすごく便利になっています。
WEB予約のシステムなんて、昔はありませんでしたからバックナンバーを見たい時やパラパラっと新しい雑誌を眺めたい時は非常に助かります。 仕事の本やカタログは仕事場の棚にビッシリありますので作家の皆様には申し訳ないですがスペースの都合上、手あたり次第購入するわけにも行かず、図書館をよく使います。

40代男性の利用頻度ランキングで言えば、かなり上位かもしれません(笑)。

それで、間取りの話とどうつながるかという訳ですが・・・。

 私の良く寄る細江図書館ですが、返却が済んだ本はいきなり棚に戻るわけではなく、一旦カウンターの横の可動ラックに分類ごとに仕分けられ、貸出可能な状態になります。

 ここには、返却直後の割と人気のある売れ筋(?)の本があり、図書館好きな私はココを眺めて獲物を探すのが好きです。

 この前、ふと気になったのは・・・

住宅の間取り関係の本を5冊くらいドバっと返却した人がいたこと(笑)。

 私も子供のころ、家を増築した時に、どこからか父が間取りのマグネットを借りてきたことがあります。 8畳和室やトイレ、浴室のピースがあるようなアレです。 

パズルのように間取りを組めれば簡単なのですが、実際は敷地の方位が土地それぞれだったり、趣味嗜好も違ったり、当然予算の都合もあったり・・・なかなか見よう見まねでは家はできないのです。

 大体、広さの間隔やモノの大きさを把握するのって実は簡単そうに見えて難しい。
本職の私でも住宅雑誌の写真を見る時でも、写真と図面を見比べて、どの部分を撮ったのか考えながら見ています。

 間取り本をリサーチするよりもまずは、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、自己分析をすることが大切なのかなと思います。 下手に他所の間取りを見始めると、先入観が形成され、大抵うまく行かないことが多い様に思います。


当事務所でも、ヒアリングをして第1案を出すときが、私も緊張する瞬間。

ムムッ! 奥さんが難しそうな顔をしている。 第2案が必要か?

そして、翌週・・・。

「夫婦でよく考えたのですが、やっぱり私たちの欲しいものを考えるとこうなりますね。 よく、まとめてくださいました。 このプランでお願いします。」と聞いて、ホッとすることが良くあります。


「間取りは自分で考えない方がイイ家になりますよ。」
可動ラックの本を見ながら、そんなことを思ったある日の出来事でした。

大林勇設計事務所
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