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「浄化槽のブロアが動いてませんよ」の一言にビックリ!! [建築]

こんにちは、大林です。
こちらのブログはあまり投稿していないうちにすっかり春が近づいていました(笑)。

つい先日、これは書いておかなくては、というネタがあったので久しぶりに。

私のように郊外に住む人は、浄化槽という設備にお世話になっていると思います。
町中にお住いの場合は雑排水を下水道に放流しているはずなので、無縁の話ですので読み飛ばしていただいて結構です。

それは、ある日の出来事。

 浄化槽清掃業者さんが定期清掃に来た帰り際に「大林さん、すいません。浄化槽のブロアが止まっているみたいです。 交換の手配して良いですか?」と一言。

電気製品なので、まあ仕方ないかと思い、「いいですよ。大体いくら?」と聞くと、

「そうですねえ、今会社に聞いたら5万5千円行くか行かないかくらいです。」と答えるではないですか。

子供たちの進学で出費が続く折、予想外でビックリ。
「えっ?ちょっと待って待って。」と外に出て現状確認。

浄化槽のブロアというのは、汚物が溜まっている槽の中で分解をしてくれる微生物に空気を送る、金魚のブクブクの大型版の機械。 浄化槽の中身は映っていないのでご安心ください(笑)。

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我が家のブロアは、フジクリーン工業 CFB100という品番。

確かに、全く動いていない。

ブロアなんて、1万くらいのものだろうと思い、とりあえず交換は保留とした。同じ品番を検索し、値段を調べる。

どの販売店でも確実に4万円はする。 工賃を考えると5万チョイというのも妥当ではある。 私が思っていたブロアの値段は、単独浄化槽用の小型のものだったらしく、合併浄化槽に使われるサイズの値段は前述の通り、高い。

水道屋さんに、「ブロアってやっぱり電気モノなので7年くらいで壊れます?」と諦め半分で電話で聞いたところ、「それ、多分中のダイアフラム(ゴム製の弁)が破れているだけで、部品さえ入手できれば多分4000円くらいで直るよ。」とのこと。 こんな言い方だとっては大林さんに申し訳ないけど(笑)、大林さんでもドライバーさえあれば直せるよ、とのありがたいお言葉。

そうと決まったら早速分解。

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ネジを4本外して、融着してしまったゴムをマイナスドライバーでグリグリっと剥がす。

中身はシンプルで、コイルで芯が往復してダイアフラムを押したり引いたりして空気が出る模様。 へえー、意外に簡単なのね。こりゃ、ゴム以外は壊れそうにない機械だな。

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水道屋さんの言うように、ダイアフラムがベロっと破れています。 この弁が破れると作動しないように簡単な安全装置が付いている。

そうなると、次は交換部品の入手。

フジクリーン工業は交換部品をきちっと公開していて大変好感が持てる。  公式サイトより、部品のHP

「こんなマニアックな部品の小売なんてないよな。水道屋さん経由で問屋に頼んで一週間くらいかかりそうだな。」と諦めモードでググると、なんと大阪の錦鯉店がパーツを販売していることが判明。

ここで、錦鯉を育てる業者さんたちにとっては水質管理のための浄化槽の保守部品なのかと腑に落ちる。 実にマニアックですが、重要なパーツ。




何と、送料込みでも4000円近辺。 これで救われるなら安いもの。

数日で待ちに待った商品が到着しました。

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破れた部品と比べると一目瞭然。

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パーツを交換し分解と逆の手順で組み込む。
一か所大切なのは、ダウンロードした手順書の通りにオートストッパーを戻すこと。
4つのネジを締めてフタをすれば完了です。

中学校の技術家庭レベルで修理可能かと思います。
興味ある方は自己責任でどうぞ。

大林勇設計事務所
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