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京都の町家ゲストハウス錺屋さん解体ですか(泣)! [建築]

こんにちは、大林です。

東海地方も梅雨入り・・・なんか今年は早くね?の朝です。

 土曜日にTwitterかInstagramをチラチラ見ていると、私にとっては衝撃的なお知らせ。 うっすら嫌な予感はしていたけど、やはりか、というのが正直な印象。 すごくモヤモヤしていて月曜日になってしまいました。

 約8年前に家族で利用させていただいた京都の町家ゲストハウス錺屋(かざりや)の建物が解体され、コインパーキングになると言うのだ。

 町家の見学はしたことはあるが、そこに泊まるという体験が私にとっては初めてで特別で印象的な時間だった。 レンタサイクルを借りて鴨川沿いを走り回ったなあ。

IMG_9587.jpg

 錺屋さんについては、HPより引用
>>
ゲストハウス錺屋(かざりや)は2009年春、京都五条烏丸にOPEN致しました、
レトロな町家ゲストハウスです。
五条通りに面し、地下鉄五条駅より徒歩2分、JR京都駅より徒歩12分、
京阪清水五条駅より徒歩10分、
また京都の中心地、四条河原町へも徒歩圏内です。

錺屋の建物は、大正時代に建築された、モダンな町家です。
この場所で江戸時代より続く薬屋さんであったため、
正面の壁には薬の名である「六神丸」そして「亀田利三郎薬舗」という屋号の入った、
古い一枚板の看板が飾られています。
木と白壁の洋室やタイル貼りのキッチンなど、生活の中で手入れされ続けてきた屋内は、
長い時間とその空気をそのまま残し、
縁側からゆったりとした中庭の木や草花を眺めるひと時は京都らしくもあり、
時には、街中であることを忘れさせてくれます。
また、内装は京町家の伝統と文化を大事にしつつも、
どこか西洋の香りも漂う、和洋折衷な、ロマンティックな空間で、
他の宿とはひと味違う、ここにしかない特別な時間が流れています。
>>引用終わり


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泊まった部屋から坪庭を見下ろして思い出の一枚。

 建物の賃貸契約の更新を受けられず、確か年末辺りで営業を終えられた模様。賃貸契約の更新をしてしまうと、契約が終わるまで自由にホイホイと売るわけにも行かなくなるので、売却に向けてカウントダウンに入っていたのだろう。

 こうしてまた京都の街から魅力ある建物が姿を消してしまうことに虚しさを覚えるのは当然なのだけど、そういえば仕事目線で京都の都市計画マップを眺めることは今まで無かったな、と京都市の都市計画情報検索システムを検索。

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「商業地域 建ぺい率80% 容積率700%」の国道1号線沿いの整形の角地。縛りのキツそうな京都特有の地区計画エリアからも外れている。

これはダメだ。不動産物件としてはあまりにも条件が良すぎる。

 そしてゲストハウス経営者さんが購入するには間違いなく高すぎる価格になるだろうと推測できる。 不動産価格高騰の折、地主さんには地主さんの事情もあるだろうし、責めるわけには行かない。 交通の便が良すぎる場所にあることが却って不運だったとしか言いようがない。

京都にしても東京にしても魅力的な古い建物の解体報告を近年よく見かける。壊すのは簡単。 重機でガサッと壊せば2週間もすれば、何事もなかったように更地になる。

しかしながら、なんだか街並みが味気ないな、どこの街も道路沿いは同じような表情でつまらないな。 元に戻せないかな、と思ったときにはもう遅すぎる。

ちっぽけな当事務所が出来ることは、微力すぎて殆ど無いけれど、せめてこうして、このゲストハウスのことを書き残しておくことにする。

そして、スクラップアンドビルドのその場しのぎの建設を減らし、街並み的にも性能的にも長生きできる建物を世の中に残すこと、これからも大切に考えていきたい。

大林勇設計事務所
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子供の成長を感じたこのGW [家の出来事]

こんにちは、大林です。

世間では昨日でGWが終わり、本日から通常勤務のようですが、いかがお過ごしでしょうか?

 私は、30分程度の朝ランを日課としているのですが、本日早速GW明けの軽い事故現場を見てしまいました。 渋滞中のトラックに後ろから軽自動車が潜り込み気味なオカマ掘り事故。 休みボケでうっかりしていてブレーキが遅れたのかな? 安全第一で行きましょう。

 我が家のGWは5/5までで、高専寮から一時帰宅の次男もその日に浜松駅まで送り、以降平常生活に戻りました。

 でも、なにか違う。

 子供らが二人が家を出るはずの進学をしたのは去年のことなのですが、昨年のGWは、コロナ禍のリモート授業で家にいました。

今年は、家族4人揃わず、さらには次男は5/5で帰寮。

 何だか寂しいな、の一言で済む話なのですが、ワタシ的には「ドラえもんが未来に帰ってしまった次の日」的な感情でした、あくまでも想像ですがね(笑)。 ああ、ドラえもんはもういないんだ・・・のような。

 というのも、長期休暇の際の高専寮は毎回、荷物を持ち出しての完全閉寮で追い出されるため、ほぼ引っ越しを兼ねて寮まで行くのが迎えと別れのルーティーンだったのですが、今回は次男本人だけ駅前にポトッと落として、「じゃあな」だったがこの不思議な感情の理由かもしれません。

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 ともあれ、長男次男とも家を離れてなんとか生活しているようで、成長が嬉しい限り。
昔、自宅を雑誌に掲載していただいたときはこんなにかわいらしいヤツラだったのですけどね。

 体験して初めて分かることですが子供の成長は早いです。 それはそれは想像以上に早いです。 例えて言うなら、5年で別の生き物に変わる感覚でしょうか、いやホントに。  同時に、仕事上の家づくりの点では、お客さんのイエスマンに徹し子供優先にシフトしすぎると、多分失敗するだろうな、という気付きも・・・。  

 何はともあれ、コロナ禍でも我が家は家族全員健康で、学校もリモート併用でもそこそこ行けているようで感謝です。 

大林勇設計事務所
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