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いまさら「冷静と情熱のあいだ」にハマる [建築]

こんにちは、大林です。

ある夜、リビングでテレビをいじりながらプライムビデオで何か見ようかなと探していると・・・ふと、目に飛び込んで来たのが、タイトルの「冷静と情熱のあいだ」。



竹野内豊とケリー・チャンの美男美女による、恋愛映画。

オジサンが何を今さら、という気もしましたが、大昔に映画を見た記憶も懐かしく、建築史の授業で必ず出てくるフィレンツェの街並を見始めたら止まらなくなり、ついつい最後まで見てしまいました。

2000年の春だったかな、新卒で就職したある住宅メーカーを退職し、設計事務所で修行するまでの1ヶ月の間にヨーロッパ建築巡りの際に、ローマから特急に乗りこの街へ。 もともと乗り放題券でヨーロッパを回るほど電車旅は好きだったので、駅の空気感など映画のシーンは、イメージできます。

例えば京都のように旧家を維持できずに売却され、マンションがボコンと出現するわけでもなく、時間が止まっているような街並みに、重厚でハリボテとは一線を画す、えも言われぬ深みがあります。

ブルネルレスキにミケランジェロ・・・歴史上の建築家の作品がアチラコチラに。また訪問したい街でした。

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そんなことを思いながら映画の講評をググると・・・、「原作のほうがもっといい」なんて声もあり、図書館で予約し、これまたついつい原作まで一気読み。 一世を風靡するほどの話題作でしたが流石に出版から20年経っているので、待ち人ゼロで借りることができました。

映画の映像、自分が訪問したときの脳内映像が入り交じり、脳内ではENYAが再生され、気分だけは竹野内豊!(それは無理だろ)

たまにはデジタルデトックスで、焼酎でもちびりちびりやりながらじっくり読書もいいものですよ。

あなたの好きな街はどこですか?

大林勇設計事務所
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阪神大震災より今日で28年、やっぱり家は安全でなくてはいけない。 [建築]

こんにちは、大林です。

1/17です。
今年もまたこの日が来ました。今年で28年とのこと。

当時、神戸大の工学部で建築を学んでいた高校時代の友達が犠牲になりました。

我が家の長男次男もすっかり当時の彼くらいの年代となり、私も本人よりも親の立場としてここ数年はこの悲劇を再認識するようになり、ご両親の気持ちを思うと気の毒と同時に恐ろしくなります。 

私は遠く札幌の地で建築を学び、卒業制作で夜中に帰宅してニュースも知らずに寝ていました。

朝起きてテレビを付けると阪神高速の橋脚は折れ、バスが落ちそうな映像が目に飛び込んできました。 現実とは思えない映像に「嘘だろ?」と何度も声が出ました。

彼も建築分野で私と同じ道に進んでいたならば、「最近、木材や合板高くて驚くよね。」そんな業界の世間話でもしていたかもしれません。

毎年この時期に思うこと、やはり家は家族の生活を守る安全な器でなくてはいけません。

毎年1/17はそんな気持ちを新たにする日。

これまでもこれからも大事なことを疎かにせず、設計に取り組んでいきます。

大林勇設計事務所
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トヨタ産業技術記念館に感動。 [建築]

こんにちは、大林です。

こちらでは、新年初投稿ですかね。
今年もよろしくお願いします。

年末の話ですが、個人的にかなり心の揺さぶられたお話を。

タイルなどのショールームをイッキ見しようと名古屋に行ったのですが、その際に以前から気になりながら訪問かなわず、やっと立ち寄ったトヨタ産業技術記念館の感動といったら、もう・・・。 感動のあまり言葉がありませんでした。

トヨタ産業技術記念館とは、名古屋駅の少し北に位置する、西区則武新町にあるトヨタグループの資料館であり、貴重な近代産業遺産です。

公式HPに開館に当たっての初代理事長のメッセージが掲載されています。

>>引用
「豊かな社会づくりを目指すトヨタグループが、『研究と創造の精神』と『モノづくり』の大切さを、次の世代を担う若い人々をはじめ、広く社会にお伝えし、内外の経済、社会の健全な発展に役立てていただくことを目的に設立したものであります」(「産業技術記念館*」総合案内 1994年6月発行)
>>引用終わり

私は次の世代を担う若い人々では無いですが(笑)、年の瀬ながら2022年で1番にズバズバと心に突き刺さりまして、ワクワクの連続の貴重な時間でした。愛知県の社会科見学では有名なスポットらしいですが、大人もぜひ行くべき施設です、と大林のイチオシです。

小学生の頃のバス遠足で行った、明治村が建築を好きになった始まり、と公言している私ですが、トヨタ産業技術記念館に来ていたら建築を志していなかったかも、と思ってしまうほどのインパクトでした。

内容は盛りだくさん過ぎて、私の言葉では語り尽くせないのですが、綿工業から始まり、プリウスまでつながる、豊田佐吉氏を源流とする、トヨタグループの技術革新の流れに触れることができます。

産業革命とか綿工業とか、アメリカの農作物の分布とか・・・中学社会の先生の顔も同時に思い出せるほど、頭の中にクッキリと残っているのですが、テスト用の知識として記憶がクッキリと残っている割に私は何も分かっていなかったことに愕然。
やはり、自分の目で実物を見ることは大切です。

展示の内容も素晴らしく、綿花から糸が出来上がる工程、そして均一で高品質な糸が出来上がり、生地になっていく一連の流れを、かなり年代物の機械で実演。 現在も手入れされて滑らかに動くところが理系の好奇心を大いにくすぐります。

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ここまでで、十分に満足なのですが、ここから自動車産業にも進出するところがトヨタグループの尋常ではないところ。そして、展示は自動車館に繋がります。


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こちらでは、数々の名車の展示や自動車の製造工程を見学することができます。

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いつもお世話になっている大工さんの作業場が湖西市にあり、すぐ近くに豊田佐吉氏の生家である、豊田佐吉記念館があります。

 もし、トヨタグループの最初の一人がこの世に生まれていなかったら、途中で事故や病気で亡くなっていたら、いったいどうなっていたのだろう、そんなことを深く考えながら年内営業最終日にトヨタ産業技術記念館を後にしたのでした。

 本当にオススメの観光スポットです。 特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭は是非。 第二の豊田佐吉が生まれ、日本産業の歴史が変わる瞬間になるかもしれません!

大林勇設計事務所



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無駄な廊下を削るプランニング [建築]

こんにちは、大林です。

グッと冷え始めましたね。
北海道の方には笑われそうですが冬到来という感じです。

実は私、学生時代に6年間、札幌で暮らしていたのですが、体が温暖地生活モードに完全に戻ってしまいましたので、もう寒さは苦手ですね、やっぱり。

さて、建築の専門学校で建築の授業をいくつか担当しているのですが、今更ながらに授業をしながら、「おっ、そうだよな」と新鮮な気持ちになります。


1年生の設計課題に少し関わったときのこと。

小住宅を設計する課題なのですが、部屋と部屋を細い廊下でつなぐ学生が多数で、「そうだよな、最初はそうだよな。そうやりがちだよな」と私も懐かしくなりました。

やる気を削がないようにどうコメントしようかな。

まず、「廊下もったいないよね。歩くだけのスペースをそんなに取らないとだめ? 今日みたいな日ってそこ寒いよね。暖房するの?」

「現実的な話してみようか。工事費を計算しやすく1坪80万円とするじゃん。その1マス(91センチx91センチ)って20万円なのよ。」

20万、20万、20万・・・と、マス目を数えていきます。あっという間に100万、200万を超えます。 

そうすると学生の顔がハッと変わり、「おおー。そうですよねー。」と何か気づいたようです。

「学校の教室だったら例えば授業中の他の教室を通って、別のクラスが隣の教室に移動するのはマズイよね。だから移動空間としての廊下は必要かもね。」

「でも、住宅はどうなの? 居間を通って寝室や他の部屋に行くのって問題ある? 居間の隣に個室があってもいいじゃない? 他人でもなく家族だし普通だよね。廊下で繋がないとダメなんて法律無いよね。小さな家なんだから、用途を兼ねてしまうほうがスッキリすると思うよ。」

「でも、リビングのすぐ隣がトイレとか、脱衣所とか、音や湿気の問題でちょっと距離を取りたい時あるよね。」

「ただいま!って家に帰ってきたら、ホテルの宴会場のように大空間がドドーンと広がっていると全部丸見えで寒々しいよね。そういうときにワンクッション取って、廊下もしくはホール的な空間でちょっと離してあげるといいと思うよ。」

と、答えました。

自分で家事をしてみたり、光熱費を支払ってみたり、家を建てて支払いをしてみないと気づかないことが多いのは当たり前。

ただ、この先、社会に出て対価を貰って建築の仕事をしていくときに、「そんな事も知らないのですか」とお客さんに呆れられるようでは、学校で学んだ時間が無駄になってしまう。 学んだ「気付き」の蓄積がきっと設計の肥やしになるはず。

相手の生活を考えて、いい住宅設計ができるようになってくれるといいな、と温かい目で見守ろうと思います。

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大林勇設計事務所
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WRCラリーとまちおこし [建築]

こんにちは、大林です。

11月中旬の割には、まだそれほど冷えていない気がするのは気のせいですかね。 札幌で暮らした学生時代、初めての冬はこれくらいの時期に夕方までの授業を終え、自宅生のクラスメイトの車でスキーの「初滑り」に行った記憶が鮮明に残っています。

さて、趣味で出掛けたイベントのまちおこし的な側面を見て、ワクワクほっこりした話を。

 11/11の金曜日の朝4時発で、真っ暗な道をドライブして、お隣愛知県の設楽町という、人口5000人に満たない町に出掛けました。

 普段は動くことのない「建築」にかかわる仕事をしていますが、昔から「車」は好きです。 ただ、スピードが出るマイカーに乗っているわけでもサーキット走行が好きなわけでもないですけどね。

 ただ、バックパックを担いだ貧乏旅行でモナコやシンガポールなど、市街地サーキットのある街に行くと、スタート地点で写真を撮ったりコースを歩いたり、興味のない方よりは勝手にワクワクする程度です。

 そんな私ですが、愛知県にWRC(世界ラリー選手権)が転戦してくるのは把握していました。2年前?に開催されるとか、コロナで延期だとかすっかり忘れていた先月に「ラリージャパン」開催情報を思い出しました。(熱心なファンの方には申し訳ない)

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 ラリー情報の集め方は知っていたので、公式サイトからあれこれ捜索するとルートマップが見つかり、「ウチから90分くらいで行けるのでは。」「このあたりは、70キロのトレラン大会(ただし途中リタイヤ)で通った所だ。」など、ワクワクする情報を入手しました。

 雨男と言われる私ですが、天気予報を見るとドが付くほどの晴天。 これは仕事の日を調整して行くしかありません。


 会場には、日本中から来たラリーファンや授業の一環の地元の小中学生など、世界レベルのイベントに立ち会う喜びが伝わってきます。

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 山間部の公道貸し切りで行われたイベントのため、この場所ではありませんが民家の庭先を高速で駆け抜けていく競技車両と、それを庭に椅子を出してのんびりと眺める、おじいちゃんおばあちゃんの様子が映像に映っていたり、中継でも神社とラリーカーと紅葉という今まで見たことのない構図の映像がとても素敵だったり、日本の良さを再認識しました。

 それにしても、私にとっては見慣れていて特に新鮮味のない、いわゆる山間部の風景なのですが、切り取り方が違うのか国際映像を通してみると、すごくいいんですよね。 きっと、世界中の人々が三河地方の山の中に行ってみたくなる、そんな気がするのです。

 京都や高山のように、これと言って何を見る、という明確な目的地がはっきりしなくても、今回のラリーコースをレンタサイクルで走ってみる、とか歩いてみるとか、新しいアクティビティが生まれるような気がしてなりません。 レンタカーだとムチャする輩が一定数現れるので、スロースピードな楽しみのほうが地域に馴染み、受け入れられる気がします。

一週間くらい滞在してもらって、新しい楽しみ方が生まれるのでは?そんな気がしました。

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WEBの有料ライブ中継も終わり、来年もまた開催されるといいなと思いつつ、静寂を切り裂くようなエンジンの爆音を思い出し、ドラえもんが帰ってしまった後のような、若干の寂しさだけが心の片隅に残っている月曜日です。





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ヒト癖ある方が人も家も楽しい。 [建築]

こんにちは、大林です。

 
 なかなか好条件の土地が出なかったエリアでの家づくりのお手伝いをさせていただいております。

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 初めてお会いしてから2年くらい経ったでしょうか。

 少し変形の土地ですが、諸条件から判断してグッと惹かれる物件に出会いました。

 整形でないところが設計ゴコロをくすぐる出会いでした。例えるならヒト癖ある方が人間も面白いのと同じでしょうか。

 建物を変形の角地にフィットさせているので少し普通の建物とは違うところがあります。

 私も工事中にあちこちから眺めながら、いいねえいいねえ、と心のなかでつぶやきながらとても気に入っています。

 あの道を通って、お子さんがトコトコと学校から帰ってくる。御夫婦が車で帰宅し、我が家を見てホッと一息をつく。

 現場監理に伺いながら、そんなことを考えるとやっぱりこの仕事は私にとっては天職だな、といつも思います。

 安く、早くの流れの中で「衣」「食」「住」のすべてがファスト化し、存在意義が軽くなっているな、と個人的に感じます。

 家づくりは、そこで長い時間を過ごし、一生で最も大きなお金が動く大きなイベント。

 じっくり、深く考えたい方の船頭になりたいと思います。

大林勇設計事務所
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蛇口をひねっても水が出ることは当たり前ではない。 [建築]

こんにちは、大林です。

先日の大雨は何だったのでしょう?と思ってしまうような本日の晴天。

秋の天気の移り変わりは、時として大変恐ろしく、9/23から24にかけては静岡県では久しく遭遇したことのない大雨でした。

被害を受けられた方、現在も断水の被害に遭われておられる方、心より御見舞申し上げます。

自宅は、三方原台地の北の外れのため、火災保険でも水害保証はカットするほどの、水害に関してはリスクの低い場所ですが、当事務所では比較的川の近くで建てられたお客様もいらっしゃいますので、ヒヤヒヤしながら大雨の推移を見守っておりました。

翌朝、次男のミニ引越の準備があり、テレビと新聞とネット情報にさっと目を通し、アラートが鳴りまくっていた市内の河川の氾濫は無かったことを確認して出発。

テレビの無い借り物の車で、東名・新東名とも通行止めの他はあまり新情報もなく、渋滞の続く国一バイパスで県東部へ・・・。

東部で仕事を頼んでいた職人さんは、「東名も新東名も通行止めなので本日は休みます。」と決断は早い。

東名の安全が確認されれば、どちらかはすぐにでも開通するだろうと甘い見込みでバイパスを走り始めたところ、いつまで経っても開通せず仕方なく沼津まで何と6時間の渋滞の旅でした。

途中、トイレ休憩をしようと清水区のコンビニに寄るとまさかの断水。 テレビを見ずに運転していたので、帰宅して知ったのですが取水口に大量の流木が押し寄せていたそう。  そして、それがブログを書いている今も現在継続中であることに驚きます。 

 つい先日の台風の際は、わが町の限られたエリアで断水が起き、私も秘かに頭を抱えました。 小規模ゆえなのか新聞報道もなく、12時間ほど水がなく、トイレを流すにもどうしよう、と私も断水の辛さを体験しました。

 飲料水はまだストックが有るのですが、手を洗ったり、トイレを流したりの日常使いの水って意外と用意していないものです。

 ちょうど大雨の日だったので、水の貯められそうなコンテナを外に出し、原始的な方法で若干の水を確保したり、実家の屋根の上の太陽熱温水器のお湯をもらったり、飲み水以外の水の重要度を痛感したところだったので、数日に渡る断水の精神的ダメージはかなりのものであることは想像できます。

 蛇口をひねると水が出ること、当たり前だと思ってはいけませんね。
計画的な水の準備を忘れないように、と自分への戒めも。

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遠方の建築の際に必要な情報収集をしたい場合 [建築]

こんにちは、大林です。

 猛暑のタイミングでエアコンの異常ランプが点滅し、修理待ちの一週間を過ごしていたあの頃が遠い昔に感じられるほど、今朝は涼しい風が入って来て「秋だな」と感じます。

 学生の頃は、この時期に札幌から帰省してくると、(北海道に比べて)静岡は暑いはずだから半袖短パンで平気と思い込んでいたものの意外と涼しく、体調を崩したことを思い出します。


 さて、ちょうど昨日大工さんと話をしていて、思い出したことをメモしておきます。

 隣の県で建築予定があり、公図や登記簿謄本を取りに行かなくては・・・と言っていたのでPCでできる遠方の仕事用の事前作業をまとめてみます。

 もちろん、現地や役所調査はしますが、事前に下準備をしておいたほうが二度手間にならないことはよくあります。

まずは・・・

①グーグルマップとストリートビュー 今さら説明するほどでもないと思います。

②市役所および県庁の都市計画情報

浜松市の場合、都市計画情報の他、道路情報や地番図の検索もできます。
この地番図の情報が秀逸で、いままでは住居表示の場合、地番の検索に手間と費用がかかりました。土地を探したい場合に非常に有効です。

浜松市の場合
浜松市地図情報サイト

静岡県の場合
静岡県GIS

③土地の所有者情報確認

・まずは、所有者や地目を知りたい場合。有料でPDFを取得できますが、公的申請には使えません。取り急ぎ確認したい場合に使います。

登記情報提供サービス

最初は、怪しいサイトかと疑っていましたが法務局のサイトからもつながる「一般財団法人 民事法務協会」の公式なサイトです。

・申請に添付するなど、紙ベースの公式なものが欲しい場合は、法務局に行けば全国の登記簿謄本を入手することは可能です。 建設地の近くの法務局まで施主さんに行っていただき、謄本を取得して郵送してもらう必要はありません。(意外とコレ知らない人も多い)

 ただ、いくら近くの法務局に行くといっても、忙しかったり天候が悪かったりする日もありますよね。

そんなときは・・・
登記供託オンライン申請システム「登記ネット供託ネット」です。

こちらも上のサイトと同じく、歴史を感じるHPの仕様となっており、御役所感満載ですが公式です。

こちらは、自宅やオフィスから申請・請求を行うことができるシステムで、事前に入力して法務局で謄本を受け取ったり、郵送依頼したりできます。

便利な上に費用も若干安く、法務局まで直接行って請求する場合は、1件600円ですが、オンライン請求で郵送の場合500円、オンライン請求で窓口交付の場合は、480円です。

建築地の筆がいくつも分かれているような場合は、5件6件(田舎では割とある)まとまると、ランチ代くらいの差が出ることもあり、オススメです。

④民間審査機関のサイトを確認

住宅の確認申請に2週間程度要していた時代を知っていると、即日交付が嘘のようですが民間審査機関の出現により、審査がかなりスピードアップしていますし、他県の審査も可能になりましたし、相談にも乗ってもらうことができ非常に仕事をしやすい環境になっています。

 最近では電子申請も普及し始め、コロナ禍の影響もあり建築業界では喜ばれているようです。

一財)静岡県建築住宅まちづくりセンター

一財)愛知県建築住宅センター


以上、遠方の建築の際に必要な情報収集のまとめでした。


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30年ぶりに、君の名に出会うとは! [建築]

こんにちは、大林です。

 全国的にお盆休みと思われますが、台風の大雨で外出もできず参りますね。
海・山・川の災害には、ご注意を。

 先日、沼津方面に出た際に昼ごはん何食べようかな、とスマホのグーグルマップを開くと・・・見覚えのない文字が。

 見たい建物、定食屋、カフェなど、気になるスポットは、WEBで見かけるたびにポチポチっとマークしている。

 さて、現在地の近くに何かあるかな、「Pam 三島」って何だ? 自分でメモしてあったのに、なにか思い出せず検索する。
「あー、そうだそうだ、紙管建築で有名な坂茂氏設計の特種東海製紙さんの企業ショールームだ。」

 事前に連絡をして伺う。 本来は事前の予約が必要、とのことですが、ちょうど団体さんの入れ違いのタイミングで見学させていただきました。 ありがとうございました。

 これほどスッキリした建物には、(個人的な感覚で失礼だが)県内ではなかなかお目にかかることは難しい。

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 ちょうど鉄骨仕事の検討課題も有ったので、骨組みが随分と見えていたので予定外のヒントをたくさん得ることができた。

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 建物の素晴らしさもさることながら、特種東海製紙の商品ラインナップを見ることができるのも、おそらく文具好きには堪らないと思う。 そして、ここで30年の時を経て、ある事を知る。

 大学の頃、図面の台紙を買いに、札幌市の大丸藤井セントラルに行ったときのこと。田舎出身の大学生には、用紙の種類が多すぎてチンプンカンプンで訳が分からなかった。 その時、覚えた「レザック66」と「マーメイド」という紙の種類。

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 昨日、じっくり製品展示を見ていて気付く。

「き、きみたち、ここの生まれだったのか!」と。 何とレザック66もマーメイドも特種東海製紙の製品だったのです。

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 その他にも昔の東京オリンピックのチケット台紙や、各種クーポン、圧着はがきなど、日常生活で何気なく使っているものにこの会社の製品が使用されています。

 建築好きも文具好きもきっと気に入ってくれると思います。三島方面に行かれる方は是非。

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本格的な夏が到来。太陽とケンカしないこと。 [建築]

こんにちは、大林です。

 今年は、早すぎる梅雨明け宣言がフライング疑惑。 セミも鳴かず、変な夏の始まりのようでした。

ただ、7月下旬から蝉が猛烈にうるさい。 蝉ノイズに邪魔されて、我が家のAmazon Alexaの反応が今ひとつ低下してきた気もします。

さて、お客さんのところに打ち合わせでお邪魔してももうお子さんは夏休み。

我が家はすでに小中の夏休みという存在が過ぎ去ったので、遠い日のようにすら思えます(笑)。

 先日庭の草むしりと剪定をしていて、地味に動く黒い物体発見。 何者かと思ったらカブトムシ。

シマトネリコの樹皮をバリバリと食べておりました。 昔は、子供と昆虫ケースで飼育していましたが、野生の状態で見るのは実は初めてで驚きました(と、同時にちょっとゾッとしました(笑))。
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夏休みといえばかつての我が家の「読書感想文は書いた?」というか、「本読んだ?」「えっ、本すら決まっていない?」「自由研究はどうするよ?」という気の遠くなるようなやり取りを思い出します。 子供の成長はあっという間、懐かしさすら覚えます。

 こんな他愛もないことを今、エアコンのない部屋で割と涼しく快適にパソコンで書いています。

 なぜそこそこ涼しいかというと、日射が木格子で程々に遮られるとか風が抜けるとか、南側に道路のアスファルトがないとか原因はあるかもしれません。 もちろん想像はしていましたが、ただこのリアルな住感覚は実際に住むまで分からなかったというのが正直なところです。

 これまでもこれからも特に意識しているのが、太陽との付き合い方。やっぱり太陽とケンカしてはダメですねえ。 強力なエアコンで解決しようとする力技は、恩師の荒谷登北海道大学名誉教授(故人)の教えでもありますし、当事務所の目指すところではありません。

 適度な影を作って太陽を中に入れる量をコントロールする事が重要。 もちろん午後になると日によっては暑い日もありますので、もちろんガマンは禁物でエアコンのお世話になります。

 我が家では、鉢植えのゴーヤーが伸びてきてそろそろネットが必要になったので、朝のジョギングを中止し、時期的に遅いですが本日の朝活はネットの設営。 エコな日除けです。

 庭の手入れも面倒といえば面倒ですが、「週末にあれやろうかな、これやろうかな」と段取りをするのも脳の刺激と気持ちのリフレッシュ。

 お天気任せで手間のかかることもありますが、そんな暮らしもいかがでしょうか。

大林勇設計事務所
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