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一歩踏み込む+頼まれた以上のことも考えてみる。 [ためになった言葉]

 大好きな自転車の3週間に渡るツール・ド・フランスが終わり、毎年この時期に「夏はもう終わった。」なんて言っている気がします。



 さて、先週は市の中心部に行くことの多い珍しい週末でした。

土曜日は浜松北高の同窓会@グランドホテル。日曜日は安藤忠雄講演会@アクトシティ浜松。



 同窓会の方は、在学中に交流の無かった同期や年の近い先輩後輩と交流しました。それにしても母校の卒業生は「士(サムライ)」業の人が本当に多い。弁護士、弁理士、司法書士、税理士、会計士・・・。皆さんそれぞれの業種の誇りを持って頑張っている模様で大変刺激を受けました。同期は今回5人しかいませんでしたが、来年は最低でも20人くらい集まると楽しくなると思います(学年は450人くらいいたはずですが)。同窓会でも講演があり、池上彰氏のお話でした。世界各国の地図の話を通して先入観や偏見を取り除いて物事の本質を良く見極めよう、といった趣旨と受け止めました。



 所々に地図のズームアップがあったので、本人ではなくスクリーンを見て、聞き覚えのある池上さんの声が耳に入ってくると、大きなテレビを見ている感覚に陥りました。「テレビと同じだ。」あたり前な感想でした。



 翌日の講演会の方は、安藤忠雄氏2回目の登場でした。前回と重複する部分もありましたが、エネルギッシュな大阪のオヤジという感じで観衆を引き込んでいく話術は見事でした。生で聞く安藤氏は池上氏とは違い、大阪の人らしい口調でトークを繰り広げています。テレビのトーンで話を聞くより、ライブで聞くと面白さ倍増のトークの人だと感じました。



 ジャンルと立場と客層も違いますが、どちらのお話しも話題の組み立てはさすがで、感銘を受けました。



 それで、安藤氏の講演では「一歩踏み込んで」とか「頼まれた以上のこともしてみる」という姿勢が印象的でした。隣の地主も巻き込んで次のプロジェクトが動いた話を良く聞くのもそんな姿勢が原因なのかと思います。



 我々の仕事は施主さん有りき、な部分も多く、ハウスメーカー的に円満に契約をもらうにはイエスマンに徹して一気に進める方法が簡単なのかも知れません。しかし、子供が小さいときしか想定していないようなリクエストも多く、私は大抵一度「物理的には可能です。ただそうするとこうなりますが、良いですか?」のような意地悪な話題を振ることもあります。



 特に建築は、「今」の条件だけクリアすれば良いのではなく、例えば子供さんが独立する10年や15年というサイクルはもちろんのこと、その先数十年も想定することが正義だと思っています。



 ミクロの目とマクロの目をバランスよく意識しながら、頼まれた以上のことも考えてみる。そんなことを意識する週末でした。



大林勇設計事務所



産地の努力と消費者の努力 [ためになった言葉]

 いつからか日経ビジネスのメルマガを見ているのだが、面白かったので紹介する。



 以下ほとんど私のメモみたいなものです。インプットだけでなくて、自分なりにアウトプットする事で何か自分の脳みそに残る気がして。まあ一種のトレーニングみたいなものです。興味がある方はどうぞ。



 恩師の荒谷登名誉教授はいつも「問題意識」という言葉をよく口にした。

浜北で行われた講演で養老孟司名誉教授は「バカの壁」の話をして下さった。やはり重要なのは「意識」かと思う。



今日は魚の記事



http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091208/211287/



 鮮度の問題は魚とは比べ物にならないが、林業の盛んな静岡県にも当てはまりそうな気がして。



 築地で求められるのは、4定条件(定量、定質、定価(低価格)、定時)らしく、それに当てはまらないものは流通に乗りにくいとの事。



 その流通に乗らないけれども、品質の高いものの価値を認め独自に流通させていくのが、魚の卸をしているZEN風土という会社の仕事らしい。



 これって、農業や林業の現場でも意識し取り組み始めている課題なのではないか。流通に乗らないものをいかに商売になるようにマネージメントしていくのか、そんなことから先日の「森のアウトレット」も始まっているのではないかと再認識した。



 ただ重要なのは、消費者側の目利きの力。

価値の無いものを高く買ってしまう不安もあるし、価値があるのに安いものを見逃してしまう残念なケースもある。



 値段に惑わされずに良いものを知る、意識する。

そんな審美眼、素敵だ。

ノーサイドの精神 [ためになった言葉]

 昨日は、浜松市南部の球技場で小学生のタグラグビー大会が行われた。

浜名湖ラグビースクールのコーチが事務局を務めたこともあってお父さんボランティアがタッチジャッジとして動員された。私もその一人。



参加校の中には昨年の全国上位入賞校もありレベルの高い試合も行われた。主審はラグビー協会の方が仕切ってくれたお陰で非常にクリーンかつ紳士的だった。



 試合終了を告げるノーサイドの笛の後、2列に並んだ小学生の列が登録人数の都合で数が揃わない時でも試合前、試合後の握手の徹底をする点は特に好感が持てた。ノーサイド→サイドが無くなる→隔てが無くなる→お互いを称える、ラグビーの素敵なところだ。



 実際の社会ではいろいろなしがらみがあり、特に大人だとその傾向が強く遺恨が残る事が多い。仕事や御近所関係などでもそうだろうし、記憶に新しいところではワールドカップの出場国を決めるフランス対アイルランドで「神の手」議論をまだ引きずっている。



 ノーサイドの精神のシンプルかつジェントルなすばらしさを再認識した日曜日の出来事でした。



 大会終了後、熱血コーチの一言。

「お父さんたち、体動かし足りないでしょ?今からラグビーやりましょう。」

 夕暮れの球技場でガキンチョの様に大声を出しながら、ボールを追いかける姿は、間違いなく少年時代のそれに近いものだった。まるで夕焼けの向こうで「夕飯が出来たから帰ってきなさーい。」なんて親の声が聞こえてくるような・・・ 





肯定する事は、否定する事より難しい。 [ためになった言葉]

 何か新しい事を何名かで考えている状況で、

ポッと出たアイデアに文句を言って否定する事は、実に簡単。

悪いところだけを見つけて指摘するだけなのだから。



 デキる相手は、問題があることを認めた上で、そのアイデアの長所を見つけ、欠点とのバランス関係、欠点改善の可能性を探りながら、トータルで考え肯定できる人だと思う。



 この考えは前々から自分の中にあったんだけど、つい先日まさにそれを体験するような出来事に遭遇した。



 設計打ち合わせの最中に模型を見せながら、

「ここに本当は、トップライト付けたいんだけどね。」と、私は反応を見ながらボソッと言ってみた。



 依頼者曰く

「いいじゃないですか、そうしてよ。」



驚きと同時に嬉しかった私。



トップライトと言うと、作り方を誤ると、「暑い、雨漏り、洗えない(今、思いついた3A)」のクレームの危険が伴う。

どんなに努力しても、やはり屋根に穴を空けるということは、空けないことよりはリスクが少なからず存在する。



その説明もしてみた。

でも依頼者曰く、

「折角だからやってみてよ。」



メンテナンスの事を考えて、トップライトを付けるか、付けないか2週間ほど悩んでいた。リスクを避ける事で、面白みは失われる。

そのリスクをそっちのけにして、この依頼者の住宅に作家性を求めて良いのか?実に悩んだ。



しかし、彼らは「肯定」してくれたのだ。

いろいろな安全策を施して、屋根にトップライトつけてみます。

思い切りやってみますよ。

乞うご期待。



大林勇設計事務所



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示唆に富んだ言葉 [ためになった言葉]



今日、住宅のプレカットの業者の方とお話をする機会があったのですが、

「なるほど」と思った出来事をメモ代わりに書いておきます。



その会社は、独自の金物を使った独自の工法を持っている業者なのですが、

この独自の金物が、「優れものだが、他社の金物より高い。」らしい。



通常、金物というと一番最初にコストダウンの対象になりそうな部位。



普通は、必要性能を確保したまま材質を落としたり、寸法を小さくしたりマイナスの発想をしそうなものだがこの会社は違う。



逆に、その金物の品質を上げ付加価値を加え、高い価格である意味付けを強化する。その一方で「この金物がすばらしいために、工事にかかる大工手間を少なくする事で、コストダウンが可能となる。」

というプラスの発想なのだ。



これは、いろんな職種に共通する課題なのではないか?

闇雲に価格競争に突入していないか?

薄利であるために、過剰に忙しくなっていないか?

薄利でも数を稼げるものはそれでも良いが、少数のものはどうか?



周りに製造業の知人が多いので、そんなことが頭に思い浮かびました。

さあ、メモしたので仕事しよう。



大林勇設計事務所



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