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欧州回想録20060709 [欧州回想録2006]

20060709 終日ベルリン

建築めぐりの後、ワールドカップ決勝観戦



この日も早起きでベルリン郊外の何と「火葬場」へ。

ちょっと興味のあるデザインだったからです。







このあたりは旧東ドイツなので、なぜか街の雰囲気が暗い気がします。

日曜日の早朝に建築めぐりをしている私が間違っているかもしれませんが。





地下鉄車内でパチリ。





ノーマンフォスター氏により改修設計が行われた国会議事堂。

無料なのは良いのですが、1時間近く並びました。セキュリティチェックが入念なのです。





その後、ベルリンとの別れを惜しむように街中を歩きます。

ベルリンの壁、現状保存中。





ドイツと言えばバウハウス。

バウハウスの資料館です。建築・デザインに興味がある人しか行かないかもしれませんが、お勧めです。





こちらベルリン会場の仮設ゲストハウス

本日、私は入場できません。残念。





石を多用したスタジアムは初めての体験で、とても興奮しました。

この重厚感は言葉で表現できません。





近年のコンクリート造・鉄骨造のように構造デザイン的に無理をせず、柱が整然と立つことで存在感を示しています。

これが鉄骨柱では、デザイン的に堪えられません。





ベルリンオリンピックの会場となったスタジアムのため、女子200m競泳のメダリスト前畑選手の名前が刻まれています。





さて肝心な試合の方は、ジダン退場の後、PK戦によりイタリア優勝。

ドラマ的には、ジダンの延長前半のヘディングシュートが決まれば、「伝説」になったのでしょうが、違う伝説の証人になってしまいました。

これもサッカーですね。

欧州回想録20060708 [欧州回想録2006]

20060708

終日ベルリン



ワインのお陰で、目が覚めるとベルリンまで残り1時間くらいのところまで来ていた。外は雨・・・ガックリ。



寝台列車内を徘徊していると、自転車置き場発見。

休暇には自転車を載せてサイクリングに出かける習慣のある欧州では、こういった自転車置き場が一般的。



CO2削減を提唱するならば、これくらいのことを社会に織り込んでいかなくてはならないと思います。座席あたりの収益ばかり気にしていては地球は救えないと言うことでしょう。





オリンピアシュタディオン駅のホームの屋根

意外にも木が使われていました。鉄との組み合わせに好感が持てます。





コルビュジェフリークとしては、欠かすことのできないユニテ・ダビタシオン



都市を集合住宅の中に詰め込んでしまったと言う、建築の世界では有名な住宅です。ベルリンの他、マルセイユ(フランス)等にもあります。





旧東ドイツの象徴的キャラクターである「アンペルマン」

本当は緑の方が有名なのですが、デジカメの準備をしていたら赤に変わってしまいました。





遠くから見るオリンピアシュタディオン。ここで翌日ワールドカップの決勝戦が行われます。

翌日、ここで元日本代表の北澤豪さんに会いました。





その後も精力的にベルリンの建築巡り

写真は、ジャンヌーベル氏設計のデパート。





その後ペルガモン美術館へ。

ヘレニズム期の「ゼウスの大祭壇」です。

この博物館は、紀元前の美術品がゴロゴロしています。



この日もタフに動きすぎました。

時差ボケ以上に、予定に無理があったようです。

ドイツ中が盛り上がった3位決定戦、ドイツ対ポルトガル戦は市内の至る所のカフェで盛り上がっていたのですが、座席の無いままテレビを見ているのは

苦痛だったので、安宿に戻り気付いたら寝ていました。



寝ている間、妙に騒がしかった気がしたのは、ドイツが3位になったことを国中が喜んでいたためだったと思われます。それにしても物凄いクラクションの嵐でした。

欧州回想録20060707 [欧州回想録2006]

20060707

ヴァルス→チューリヒ(スイス)→ベルリン(ドイツ)行きの寝台特急







この旅の中で最高の目覚めです。

早速朝風呂へ。





洞窟にいるような感覚。最高。来て良かったと心から思える瞬間。





朝食を済ませ、後ろ髪引かれる思い出チェックアウト。

また来たい、Therme Vals・・・





山を下りるバスを待っていると、ログハウスよりもっと荒々しい木の使い方発見。ナタで叩き割ったような仕上げ。そして節が無い。

実に贅沢なバス停でした。



思い出したように携帯で国際電話を掛け、材木屋さんへ発注していた木材の確認。「あれっ、もう帰ってきたんだっけ??今どこよ、えっスイス!!」

材木屋さん驚いていました。スイスから発注確認の電話が来たことに!





この日はこれから山の教会に向かうのですが、あいにくの雨・雨・雨

20キロのザックを背負って私も泣きそうです。





ちなみにこんな感じでザックを梱包して山に向かいます。





登って登って、やっと辿り着きました。

世界で一番惹かれていた教会と対面です。





中はこんな感じ。

ほとんど何もありません。





最寄り駅の時刻表。電車がこれしか停車しません。





誰もいない駅でタイマー撮影でパチリ。

この後、日本人満載の氷河急行が通過しました。



目が合った乗客が驚いていたのが印象的でした。

まさか、普通スイスの山奥のこんな小さな駅で日本人が電車を待っているとは思わないでしょうね。





ベルリンに向かうため、大都市チューリヒ駅で電車を待つ。

待ち時間に絵葉書を数枚。

毎日、子供に絵葉書を書くという宿題を与えられたため、この日もひらがなで絵葉書を書きました。





駅構内をぶらぶらしていると、異様に物価が高いことに気がつきます。

マクドナルドのセットは、1000円を軽く超え、ちょっとしたサンドイッチが

800円以上しました。コンビニみたいな持ち帰りの店の金額ですよ。これには驚きました。さすがスイスです。





いよいよ最終目的地ベルリンへの列車が到着です。





一番安い寝台です。怖い女車掌にパスポートを預け・・・





ワインタイムです。希少なスイスワインを購入し、Mさんへのお土産にしようかと数秒考えましたが、なぜか手に持った瞬間に・・・ラッパで飲んでました(笑)。Mさんごめんなさい。



ベルリンにはあっという間に到着していたという不思議な出来事でした。



大林勇設計事務所

欧州回想録20060706 [欧州回想録2006]

20060706



ミュンヘン(ドイツ)→ブレゲンツ(オーストリア)→ヴァルス(スイス)



今、自分で記事を書きながら、自分のタフさに恐れ入っています。



おおよそ朝7時半、ブレゲンツ経由の特急がミュンヘン駅を出発するため、この日も超がつくほどの早起きです。



インターネットの時刻表で調べると、最高に乗り継ぎが良い電車がこの時間なので仕方ありません。





早速お目当ての美術館の見学です。





商業ビルもデザインが軽快です。



今日の宿泊は、私の中では高価な高級ホテルなので食費を節約するため、スーパーで買い物です。

おそらく山奥のホテルなので、近所に店は無いでしょう。

ここオーストリアはユーロが使えるので非常に便利、ワインやパンやチーズ、トマトなど購入しました。



その後また3時間ほど電車に乗ります。

この日は、珍しく昼間の移動でした。乗客は私のほかは誰も居ません。





誰もいない駅で電車を待っていると、ガラス張りの電車が到着。

そう、ここは氷河急行の発着地Chur(クール)駅です。

日本人の団体さんに占領されていました。



こんな駅でバックパックを背負った日本人が一人でいる光景はかなり奇妙に映ったことと思います。





下車後、バスに50分揺られて念願の「Therme Vals」到着です。



インターネットの時刻検索が無かったら、こんな簡単に辿り着くことは困難だったと思います。何せ、本数が少ないので乗継が悪いと数時間を無駄にしてしまうのです。





この見晴らしの良さは写真には納まりません。

山の隆起の具合が、日本では考えられないほど、一気に山が盛り上がっている気がします。





屋外のスパにて





今回の旅行中、最高料金の部屋。2万3千円。

ピーターズントー詣でのミーハーな気持ちでしたが、ちょっとこの客室は私にはクールすぎました。でも、もう来ることはできないと思うので後悔はありません。





欧州回想録20060705 [欧州回想録2006]

20060705

珍しく一日中ミュンヘン



深夜の帰省ラッシュ状態は、早朝には解消し座席で横になり3時間ほど寝ました。そしてミュンヘン駅に到着。準決勝の連戦も楽ではありません。



ミュンヘンに着くと少し安心しました。

なぜなら、6年前にも一度訪問しているからです。



予約したホステルに向かい、チェックインをします。

しかし、どうやら同系列のホステルに回された模様。



しぶしぶ20分ほど歩きます。



私と同じアジア系の団体旅行者もまわされた様子。

同じ国民と思ったのか、話掛けてきてくれましたが、中国人だった様です。

それにしても中国人旅行者は以前に比べて増えました。



ホステルに無事荷物を預け、洗濯をしにコインランドリーに出かけました。

言われたとおりに歩いていくと・・・



むむっ、なんと6年前に使ったコインランドリーでした。

旧友に会ったようで、不思議な嬉しさがこみ上げてきます。



その後、入念に調べてあった建築めぐりです。



ミュンヘンは、建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンの作品が多いので一気に見ようと狙っていました。



まずは美術館で行われている、ヘルツォーク&ド・ムーロン 展を見ました。

ここでは、アリアンツアレーナの工事写真を中心にデザインスタディの様子が非常に分かりやすく展示してあり、非常に勉強になりました。





その後、同氏設計の個人美術館





同じくショッピングセンターを見学しました。



日本人とは違う素材の使い方、光の扱いが印象に残りました。





その後、ミュンヘンの中心の広場の様子をパチリ。



そして地下鉄に乗り、同氏設計の大物に向かいます。





これがワールドカップ準決勝の会場、アリアンツアレナです。

一度、試合開始ギリギリになってしまった経験から、私は開始2時間前を目標に会場入りしました。そのためまだほとんど人がいません。



この日は、記者席のすぐ隣だったため、様子を見学してみました。





モニターが備え付けられていますが、スペースは狭そうです。





ジダンがワールドカップ最後となる得点を決めるPKのシーン



試合はこのPKが唯一の得点となり、フランスが決勝に進むことになりました。この日は実は、定時終了を心から望んでいました。

それは、なんとこの後VIP用の食事会に参加する権利をひょんなことから得たためです。チケットは数十万する接待チケットとの事。



試合開始前、一人で座っていると隣席の女性に話しかけられました。

「彼が食事つきチケットを一枚持っているのだけど、あなたのその席のチケットと交換して欲しい。そうすれば彼と隣席で観戦できる」との事。

今思えば、殊更に「食事がタダ、アルコールがタダ」とアピールしてきました。そんなに貧しそうに見えたのでしょうか?(笑)



すでにスタジアムに入場しているので、偽チケットの可能性は無いのでそのチケットを見せてもらうことにしました。

心の中は、ガッツポーズでしたが

「代わってやってもいいけど・・・」という態度で高飛車に対応してみました。



すると芸能系ののチャラチャラした男がやって来ました。

確かにチケットもVIPパスもあります。専用ケースに入っています。

握手で交渉成立です。彼らは手を繋いで人ごみに消えていきました。

ちょっと遠いところでしたがVIPゾーンで観戦です。

周りは招待客ばかり、ちょっと私だけ浮いていました。





スタジアム横の仮設ゲストハウス





中は、仮設にしては良くできています。





食事は特においしいとも思いませんでしたが、気分はVIPです。





生演奏も付いていました。



たまにはこういうラッキーもいいですね。



「おまけ」



この日もボランティア精神でコップ(デポジット1ユーロ)の後片付けをしました。さすがVIP。デポジット放棄です。

サラッと集めましたが、40個を超えています。

この日の臨時収入数分で6000円を超えました。デポジット制度恐るべし。

旅の予算が増えました。

欧州回想録20060704 [欧州回想録2006]

20060704



ルクセンブルク→ドルトムント→夜行でミュンヘン



この日も例の様に早起きで移動のため、駅に向かいます。

何とさわやかな朝なのでしょう・・・と思いながら歩いていると、





ここ実は世界遺産でした。





気になる建物発見。砂岩を張った外観です。

降雨量の少なさがなせる技です。

梅雨時期の日本だったら、傘を閉じて入場する際、雨に濡れて怒る人が居そうです。庇が一切ないのですから。





この雨排水は日本では無理でしょう。



4時間ほど電車に乗り、ドイツに再入国です。パスポートチェックはありません。





そしてドルトムントのスタジアムの前で一杯。



この日は準決勝ドイツ対イタリアの好カード。

チケットを探すドイツ人の姿を多く見かけました。

ダフ屋のチケットは軒並み10万円オーバーです。





中田英寿氏の現役最期の地、ドルトムントのスタジアムに入ります。

屋根を支える黄色のアンカーが印象的です。





選手紹介





ドイツサポーターのマスゲーム





ドイツ・イタリア国歌斉唱



この日も延長戦に突入しました。またもや残業です。

一進一退の攻防の中、残業は中々終わりそうにありません。



深夜残業に突入することは誰の目にも明らかでした。



電車の時刻もあるし、PK戦の見易そうな場所に移動しようとしたその時、

イタリア選手のシュートが、キーパーの手を掠めるようにゴールに吸い込まれる瞬間を見ました。



ドイツ中が落胆の色を隠せませんでした。



まだ、試合は終わりません。

しかし緊張の糸がプッツリ切れたようにドイツは追加点を与えてしまったのです。



開催国ドイツの快進撃はここで終わってしまいました。

どんよりとした空気の中、駅に急ぎました。



後で聞いた話によると、ドイツ人による暴動が起き駅が一時閉鎖され大混雑だったようです。帰国時に会った人は、その混雑の中財布とパスポートを盗まれたとの事。気の毒でした。



私は、朝が来るまでに数百キロ離れたミュンヘンまで行かなくてはならないのです。ミュンヘンでは見たい建築があるのです。



ロッカーに詰め込んだバックパックを取り出しホームに急ぎます。

ミュンヘン行きの臨時ICE(新幹線)を待つ人は予想以上にいました。



ただ、私は座席予約をしていたので慌てませんでした。



しかし列車に集まる人だかりはものすごく、これでもかと言うほど人が押し寄せてきます。私が列車に乗り込んだ時、すでに身動きも取れない状態でした。予約した席まで辿り着けません。



周りにも座席予約をしたにも関わらず、席まで辿り着けない人が一杯です。



私は、深夜の「立ち」を覚悟しました。

深夜2時に乗車率200%の帰省ラッシュを体験するハメになるとは・・。

本当に泣きたくなるほどでした。



結局最後部座席の一番後ろ、わずかにできた三角地帯で足も伸ばせず体育座りで眠りました。

それほど、昼間の時間を移動に使うことは許されないようなハードな日程だったのです。



思い出すだけでもゾッとします。

欧州回想録20060703 [欧州回想録2006]

20060703

デュッセルドルフ(ドイツ)→ルクセンブルク(ルクセンブルク)



この日も早起き&電車の都合により、7時頃にはすでに駅に到着。

行き先は、ドイツを抜け出し隣の小国ルクセンブルク。



何故こんなところに来たかと言うと、CASA BRUTUSで見たI.M.ペイの新作が丁度出来上がったことと、憧れのツールドフランスです。



ところで、ユーロになってから初めて国境を越えましたが、非常に便利だと感じました。今まではフランやマルクの小銭が貯まってしまいましたから。





まずはここ新美術館の玄関です。この日は招待日のようです。

当然それは下調べしてありましたが・・・





携帯電話を操作しながら忙しそうに、何食わぬ顔で通過してみました。

さすがに、ルーブル美術館の前にガラスのピラミッドを設計してしまった人です。ガラスの使い方が見事です。





この美術館の横にルクセンブルク交響楽団のホール。

こちらもかなり美しいです。





その後ツールドフランスゴール地点に移動し、場所取りです。

ただ、ゴール50m前地点は3時間前でも黒山の人だかりで、一人ではトイレも行く隙もありません。場所を変えて観戦です。ヨーロッパの太陽はきつく、体力を奪います。





ただしVIPの方々は冷房スペースが用意されているので、快適に選手の到着を待つことができます。羨ましい限りです。





しばらく待っているとチームバスが前もって到着。





そして選手も到着





スペアの自転車をを積んだサポートカーが走ってきます。





この日はルクセンブルクのユースホステルに泊まりました。

このホステルは、とても良く出来ていて好感が持てました。

廊下のロッカーの様子。

積層合板をラッカー塗装で上手に仕上げています。南京錠をつける部分も使い勝手良く出来ています。





丁度この日はツールドフランスのキャラバン隊(スポンサーのノベルティーを配る部隊)が宿泊していました。

ヨーロッパの人は、のんびり時間を使うのがとても上手に映ります。

国民性なのでしょうか。

欧州回想録20060702 [欧州回想録2006]

20060702

デュイスブルグ→デュッセルドルフ近郊



この日はのんびりする筈も、時差ぼけで早起きしてしまい、朝7時には駅に向かって歩き始めていた。駅で朝食を済ませ、近くのデュッセルドルフのホステルに移動。



荷物を預け、建築見学に出かける。

旅行中最大の疲労に襲われるとは知らずに・・・



この日は、デュッセルドルフ郊外のノイスという街の外れの野外美術館へ。

日曜日はバスが休みという話は聞いていたが、30分も歩けば着くと思っていた。



街を抜け、次第に農地に囲まれる。



どこかで見た風景。そう北海道。こんなところ歩いている人いないよな、普通。



道行く人に尋ねても、「すぐそこだよ」というので中々あきらめきれずにズルズルと歩くはめに。1時間半歩いて、やっと到着。炎天下に晒されてさすがに心細くなりました。



何とか到着。



ここが屋外美術館ですが、感想は・・・。



この後、安藤忠雄氏設計の美術館へ



徐々にコンクリート打ち放しが見えてくる。





いかにも安藤建築。



デュッセルドルフまで、誰か車で乗せて行ってくれないかと、探すも誰もおらず。



ただ、最寄り駅を教えてくれたので30分くらい麦畑の農道を歩いて駅に到着。行きに比べればこれでもずいぶん楽だった。



この日は休息日のはずだったのに・・・

ああ、建築バックパッカーには安息の日々など無いのか。





街をぶらぶら歩いていると改装中のショーウィンドウ発見。

石膏ボードのコーナー部の処理、なぜかこんなものを見て心が安らいでしまった。





この街は日系商社の前線基地なので、デパートでも日本食材が平気で売られています。「ゆうげ」が、約750円です。



この日も電池切れでバタンキューでした。

欧州回想録20060701 [欧州回想録2006]

20060701

(夜行でハンブルグから)ケルン→ゲルセンキルヘン→デュイスブルグ



深夜1時頃ハンブルグを出発し、早朝6時にケルン着。

丁度同じ頃、ベルリンよりK氏到着。



私より意外に繊細なK氏は、夜行で殆ど眠れなかった模様。



まずは、早朝でも見学できるところといえば・・・教会



世界遺産でもあるケルン大聖堂でパチリ





なぜK氏とケルンに来たかと言うと、ここに音楽留学している、三井ホームの共通の知人の娘さんに会うため。

異国で一人で暮らす彼女は、住み慣れたケルンを自分の庭の様に案内して下さった。



私は見たい建築があり、その建物をいつものごとく入念な下調べで軽々と訪れ、見学する予定だったのだがさっぱり見つからない。



ある美術館が新しい美術館をオープンすべく、私の敬愛するズントー氏設計の元、工事が進んでいるはずなのだが、全く手掛かりが無し。



ドイツ語堪能な知人の娘さんが観光案内所で質問してくれても、まるでダメ。



ここでネットカフェに入り、私の情報源サイトを再チェックすると、どうやら知人の娘さんがストリートの名前から、ピンと来た模様。



どうやら数年前は廃墟だった教会が大規模改修され、美術館に生まれ変わるらしいのだが、あまり知られていないようなのだ。



歩くこと数分。ついにたどり着くことができた。

私は、金網の隙間から現場を覗きこみ、日本との仕事の違いを見つける。







日本と比べると、周辺の柵はかなりルーズで蹴り飛ばせば壊れてしまいそうだ。まあ、出来上がった建築がすべてなので、ヨーロッパでは仮設はこの程度でよいのでしょうか。



知人の娘さんに礼を言い、ケルンを離れる。



K氏も翌日フランクフルトから日本に戻るとの事。ここでお別れ。

通算6時間くらいしか一緒にいなかったが、やはり気心の知れたK氏と旅するのは楽だ。



途中、素敵なアパートを発見。





何気ないデザインにセンスがある。日本の賃貸産業では、短期の資本回収を急ぐあまりこうは行かない。



(2等でも結構広い)

デュイスブルグでICE(ドイツの高速鉄道)を下車。荷物を置きに一旦宿に向かいその後、準々決勝イングランド対ポルトガルの行われるゲルセンキルヘンへ。



ここでトラブルが3つ発生。

?何と、この先の駅で火災が発生した模様。そのためデュッセルドルフに戻り別のルートで行かなくてはならないとのこと。ここで大幅なタイムロス。



?ゲルセンキルヘンの駅に着くも、路面電車が街の交通キャパを超えてしまい、進まない。しかし試合開始30分前に何とか到着



?ただ、この日のチケットは現物ではなく、引換券だったので交換窓口を探すが、何と競技場の真反対サイド。チケットのないイングランドサポーターの山を押しのけて走る走る。やっとチケットを受け取り、席へ・・・。

席に座ったところで選手入場。ギリギリセーフ。







それにしてもひどい席。ほとんど屋根裏部屋に近い。

上部に見えるのは屋根の骨組み



この日ワールドカップ7試合目にして初の延長+PK戦(私の中では深夜残業)

時差ぼけで眠いのです。



何とイングランド敗退。イングランドサポーターは波が引くように消えていきます。



私の周りにはビールのコップがチラホラ。このコップにはデポジットが掛けられていて、1つ1ユーロのキャッシュバックが受けられます。

それを知っている人は、ボランティアのごとく拾います。私も周りのコップを10個ほど集めたでしょうか。これで10ユーロ(1500円)です。



このデポジット制度のおかげで、ワールドカップのスタジアムはとてもきれいです。



最後にゲルセンキルヘン駅で一枚。





この日も私は電池切れで3000円以下のドミトリーにもかかわらず、朝までぐっすり寝てしまいました。



明日は割とのんびりの予定でしたが・・・



欧州回想録20060630 [欧州回想録2006]

20060630

ベルリン→ハンブルグ→深夜の夜行でケルン



ベルリンのZOO駅前のホステルで

時差ボケのためよく寝られませんでした。

それもそのはず、約3000円の安宿。4人のドミトリー。

スペイン人が夜中に帰ってきて、物音がうるさい。

こちらは貴重品を寝袋に詰め込みつつ片足入れて盗難防止しているため、とにかく暑い。



朝6時には、宿を出て早速探検。



日本では考えられない、ガラスのカーテンウォール。

透明な瓦が極度の急勾配に取り付けられているようなイメージ





国立近代美術館

設計 ミース・ファン・デル・ローエ





偶然見つけたアパート

設計 マリオボッタ



ベルリン中心部はは適当に歩いているだけで、著名人の作品に出くわすほどです。





ソニーセンター

設計 ヘルムートヤーン

シカゴのオヘア空港の設計で有名。





さすがドイツ。ビンの収集箱もしっかりしています。





保存され現存するベルリンの壁

御土産用に剥ぎ取られてぼろぼろで、鉄筋が見えています。





ユダヤ人博物館

設計 ダニエルリベスキンド



ここで先輩K氏と別れる。ただ翌日ケルンで再び合流する予定。





できたばかりのベルリン中央駅から一路、北の港町ハンブルグへ





ハンブルグ駅。どうして、ヨーロッパの駅はこんなに優雅なのでしょう。





念願の一試合目。準々決勝 イタリア対ウクライナ

同日開催のドイツ対アルゼンチンに比べるとどうしても大味なカードといわざるを得ない。完全な裏カード。K氏の持つドイツ対アルゼンチン戦が羨ましい。ただ、十分に雰囲気は味わえた。



睡魔に襲われながら、ハンブルク駅→ケルン駅の寝台特急に乗車。

私にはのんびりハンブルグに宿泊する時間は無い。

大勢の乗客にもみくちゃにされながらなんとか予約していた席を死守。

この日も貴重品と片足を寝袋に詰め込み寝る。
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