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バルコニー窓は掃き出さなくても、良いかも。 [建築]

こんにちは、大林です。

台風7号が上陸とのこと。 浜松は、雨も風も予想より穏やかですが、浴槽に水を貯める、モバイルバッテリーの充電、庭グッズの片付けなど今後も準備は怠らないようにしたいものです。

本日のお題は、頭に浮かんで忘れないうちに掃き出し窓問題を。

 朝方、私の寝ている2階の和室の窓に台風の雨が吹き付ける音で目が覚めました。設計した当時は、文字通り「掃き出す」事ができるように、と床からの高さ1.8mの引き違い窓を付けたのですが、バルコニーの防水層の規定の高さを確保しようとすると、一手間かけて外部のバルコニーの構造を下げる必要があり、手間=コストがかかります。 さらには、2階床から掃き出すという行為自体が、掃除機だったりルンバだったりで掃除する現在では非常にレアケースとなりつつあります(個人的感想)。そもそも室内用ホウキが無い家庭も多いのでは?

 そのため、最近では2階床と掃き出し窓の下を平らにせずバルコニーの立ち上がりは、30センチ程度跨ぐことを前提に路線変更しました。

跨ぐことを許容するとメリットも生まれ、2階の床下地を中から外まで同じ高さで作ることができます。 床の下地が中から外まで同じ面で続くことで剛性のアップも見込めます。

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 2階床面より30センチ程度高くし同時に幅も広くすると、夕涼みに窓際にちょこんと座ったり、大勢の人が集まるときにはベンチ代わりになったり、新しい使い道が生まれます。

 共働き家庭も多く、さらにはドラム式洗濯機で夜のうちに乾燥まで終わらせる場合は、そもそもバルコニーの存在価値が昔より薄いですよね。 バルコニー自体廃止した家庭もあります。

 状況と依頼人の希望を聞きながら柔軟な設計を心がけたいと、今朝の雨音で思い出しました。

盆休み中にHPのマイナーチェンジをはかりました。よろしければどうぞ。

大林勇設計事務所
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太陽とケンカしない、家づくり [建築]

こんにちは、大林です。
命の危険すら感じさせる7月の暑さでしたが、8月に入ってからここ一週間くらい、ゲリラ豪雨が多く、昔とは気象が変わってきていることを実感します。

今日は、太陽の話を。
朝、ジョギングに出かけるのですが、信号待ちのときには電柱一本の幅でも影を見つけてお世話になっています。やはり影は偉大です、と同時に太陽のエネルギーってとてつもなくスゴいことを実感します。

専門学校の非常勤講師として「建築環境」を担当していますので、以下は黒板をバンバンと叩きながら「ここ、テストに出すよ」と、強調したいところです(笑)。

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北緯35°の場合、夏至の日の南中高度は約78°、冬至の日は約32°、春分秋分の日は約55°。季節に応じて太陽光を取り入れたり遮ったりしながら太陽と仲良く付き合える建物を設計したいと思います。

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屋根の軒の出ゼロは、工事コストが浮くので採用する会社もありあちこちで見かけますが、直射をモロに喰らう&突然の雨に洗濯物がノーガードのため、個人的にはオススメしません。 西日対策として西側の窓減らしは、心がけています。

ホント、太陽とケンカしてはダメですよ。

大林勇設計事務所
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