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土地を買う前に旧地名を調べよう。 [建築]

こんにちは、大林です。



 小学校も中学校も2学期が始まり、平穏なお仕事時間が戻ってきてホッとしています。 いかがお過ごしでしょうか。



 先日、発売された月刊ハウジング10月号の記事掲載の件、「見たよ。」とあちこちからご連絡いただきありがとうございます。



付録付 月刊 HOUSING (ハウジング) 2014年 10月号

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 さて、今日は土地の旧地名のお話を。



 広島の土砂災害、目を覆うばかりです。 水害や雪崩と違って土砂崩れは勝手に流れたり溶けたり蒸発してくれず、人力や機械で土砂を掻き出すしか無く、さらに搬出のための道路も狭い模様。 何と言っていいのか言葉が見つかりません。

 

 TV報道によりますと、災害エリア一体の旧地名が中々物々しい様子。

自分で調べたわけではないので書きませんが見るからに地盤が良くない文字。



 私はハウスメーカー時代に地盤についての社内教育も受け、今でも業務に活かしています。  人材教育にはコストを惜しまない会社だったな、と感謝。



土地選びで、ぱっと思いつく項目として・・・  



?水に関係のある漢字には要注意。

 ○○田、○○沼

これ、基本中の基本



?地形を表す注意する漢字

 谷、窪、崩etc



?現地を歩き、不自然なアスファルトの割れ、側溝の変形、近隣の家の外壁の割れ、傾きを目視CHECK。 歩いてみることが大事。



?最近では自治体がハザードマップをWEB上で提供しているので、がけや地盤情報、標高を調べる。



?年配の知り合いがいれば御近所情報も重要。 「昔、沼だった。」とか「うなぎの養殖してた。」とか「釣り堀だった。」、「海だった。」とか。



?古い地形図を入手して調べる。 切土は大抵OK。 年数の短い盛土は要注意。 敷地内で切土盛土が混在している場合も要注意。



 ただ、注意しないといけないのは、新しく付けられた「○○が丘」とか「○○台」という地名。 これは、旧地名と全く関係のない名前が付くことがあります。



 市役所、法務局、区画整理の場合は区画整理組合や区画整理課、など足を運び、過去の情報を探すことは大切です。  区画整理が完了してから年数が経っている場合、図書館で情報を得られることもあります(浜松市の場合、中央図書館で地域の資料を探す。)。



 土地は決して安い買い物ではありません。



 どんなに丈夫な住宅を建ててもその下や周りの地盤が問題を抱えていては、元も子も無いのです。 自分の土地の地耐力の問題だけであれば、地盤改良工事をしたり建物を平屋で軽量にしたりとか費用を掛ければ対策は、まだまだ可能。  ただ、崖は個人が費用を出して対策するには限界があり、国や自治体、開発業者の配慮や補助が必要不可欠。



 可能な限り、調べることは決して無駄なことではありません。 私も過去にお客さんの土地探しに付き合い、調べた結果・・・「ちょっと待った!」とSTOP掛けたことあります。 この前、そこを通ったら他の方が工事中でしたが・・・(怖)。



 土地や住宅選びは慎重に、計画的に。 家族や周りの人の命がかかっています。



大林勇設計事務所
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