「醸す(かもす)」っていい響きだな。 [建築]
こんにちは、大林です。
本日から子供たちは新年度が始まった模様。
日中が静かになり、私の動きの自由度が増え、落ち着いてブログも書けます。
今日は、前々から何ともいい響きだなと思っていた言葉のこと書きます。
2月に仕事の合間に寄り道して浜松市の加藤醤油さんの工場見学に参加。
↑これが、醤油の原料。 蒸した大豆と炒って砕いた小麦を混ぜ、麹菌を繁殖させ塩水に仕込み熟成している途中のもの。 このあと数年熟成させ、ドロドロの固体と液体の中間のようなものを絞り、加熱殺菌し麹の働きを止め、濾過してやっと醤油になる。
「そりゃ、スーパーの醤油より高いよなー」と素直に納得してしまった。 と、同時に宮崎駿氏がテレビで言っていた「大切なことは大抵面倒くさい。」という言葉も脳裏をよぎった。
似たようなプロセスを経て、ここでは味噌も製造販売している。 ちなみに温度を上げると麹の活動が活発化するため、大規模に工場生産するメーカーでは温度を上げ熟成のスピードをコントロールする模様。 ここの若旦那のトークが素晴らしく、安い味噌や醤油を貶す発言ではなく、製造のプロセスや材料のこういうところが違うんですよ、と説明してくれる態度が紳士的だった。 俄然、「醸す」という言葉に興味が湧いてしまったのも、若旦那の説明のおかげかもしれない。
「醸す」という言葉の意味を改めて調べてみる。
1 麹(こうじ)を発酵させて、酒・醤油などをつくる。醸造する。「酒を―・す」
2 ある状態・雰囲気などを生みだす。「物議を―・す」
パッパッとできあがる訳でなく、じっくり作られていく意味合いが感じられる。 人の暮らしも同じではないだろうか。 そうすると、我々が作るもの家は、さしずめ木の桶か。
良質な暮らしを醸す設計者でありたいと味噌と醤油を見て大いに考えさせられました。
この話には続きがありまして・・・私、味噌を仕込んでしまいました(笑)。
浜松には未だに麹を売っている驚きのお店がありまして、その店頭で米麹・大豆・塩を購入。 約5キロ分味噌を仕込むと伝えると材料費約3000円。 仕込みの容器として野田琺瑯のストッカー4600円。 野田琺瑯は完全に趣味の世界。 ビギナーには木桶は難しいらしい。 合計すると高い味噌になりますが、面倒なことが大好きなので多分来年もやる予定。 ちなみに野田琺瑯製品は、浜松のキッチンセンターが安い。これ豆知識。
大豆を十分に吸水させ、茹でて潰し、塩麹と混ぜる。
「ああ、なんて面倒くさいんだ。」と呟きながら多分私は笑顔で作業していたはず。 やっぱり「大事なことは大抵面倒くさい。」ようです。 手の傷口に塩がシミまして、写真が少ないですが「醸す」実践までしてしまいました。
夏を超え、そろそろ薪ストーブを使おうかという頃に床下点検口の中に保管した味噌を恐る恐る開けて毒見しようと思います。 その頃、勇気ある方の訪問をお待ちしております(笑)。
大林勇設計事務所
本日から子供たちは新年度が始まった模様。
日中が静かになり、私の動きの自由度が増え、落ち着いてブログも書けます。
今日は、前々から何ともいい響きだなと思っていた言葉のこと書きます。
2月に仕事の合間に寄り道して浜松市の加藤醤油さんの工場見学に参加。
↑これが、醤油の原料。 蒸した大豆と炒って砕いた小麦を混ぜ、麹菌を繁殖させ塩水に仕込み熟成している途中のもの。 このあと数年熟成させ、ドロドロの固体と液体の中間のようなものを絞り、加熱殺菌し麹の働きを止め、濾過してやっと醤油になる。
「そりゃ、スーパーの醤油より高いよなー」と素直に納得してしまった。 と、同時に宮崎駿氏がテレビで言っていた「大切なことは大抵面倒くさい。」という言葉も脳裏をよぎった。
似たようなプロセスを経て、ここでは味噌も製造販売している。 ちなみに温度を上げると麹の活動が活発化するため、大規模に工場生産するメーカーでは温度を上げ熟成のスピードをコントロールする模様。 ここの若旦那のトークが素晴らしく、安い味噌や醤油を貶す発言ではなく、製造のプロセスや材料のこういうところが違うんですよ、と説明してくれる態度が紳士的だった。 俄然、「醸す」という言葉に興味が湧いてしまったのも、若旦那の説明のおかげかもしれない。
「醸す」という言葉の意味を改めて調べてみる。
1 麹(こうじ)を発酵させて、酒・醤油などをつくる。醸造する。「酒を―・す」
2 ある状態・雰囲気などを生みだす。「物議を―・す」
パッパッとできあがる訳でなく、じっくり作られていく意味合いが感じられる。 人の暮らしも同じではないだろうか。 そうすると、我々が作るもの家は、さしずめ木の桶か。
良質な暮らしを醸す設計者でありたいと味噌と醤油を見て大いに考えさせられました。
この話には続きがありまして・・・私、味噌を仕込んでしまいました(笑)。
浜松には未だに麹を売っている驚きのお店がありまして、その店頭で米麹・大豆・塩を購入。 約5キロ分味噌を仕込むと伝えると材料費約3000円。 仕込みの容器として野田琺瑯のストッカー4600円。 野田琺瑯は完全に趣味の世界。 ビギナーには木桶は難しいらしい。 合計すると高い味噌になりますが、面倒なことが大好きなので多分来年もやる予定。 ちなみに野田琺瑯製品は、浜松のキッチンセンターが安い。これ豆知識。
大豆を十分に吸水させ、茹でて潰し、塩麹と混ぜる。
「ああ、なんて面倒くさいんだ。」と呟きながら多分私は笑顔で作業していたはず。 やっぱり「大事なことは大抵面倒くさい。」ようです。 手の傷口に塩がシミまして、写真が少ないですが「醸す」実践までしてしまいました。
夏を超え、そろそろ薪ストーブを使おうかという頃に床下点検口の中に保管した味噌を恐る恐る開けて毒見しようと思います。 その頃、勇気ある方の訪問をお待ちしております(笑)。
大林勇設計事務所
もやしもんは、かなり勉強になったよ~
by てつや (2015-04-07 10:19)
てつやさん>
ブログ引越し後のコメントありがとう。
前のブログと違ってコメントが入ったらメールが入らないので気付きませんでした。 「もやしもん」って何のことか調べたら、また面白そうなものを知ってしまった。 ありがとうございます。
by 136 (2015-04-09 21:47)
アニメも実写化もされてるけど、コミックがいいかも~
by てつや (2015-04-11 11:04)