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やっぱりそうだったのか、と。 [建築]

こんにちは、大林です。

 つい先日、高校時代の同級生と浜松駅近くの個人的超おすすめ居酒屋「一刻者」で呑みました。 

 実は、高校卒業してから実際に初めて会うので・・・25年ぶり?? 当時は携帯もメールもなかったから津軽海峡の向こうに渡ってしまった私には「江戸」の状況が分かるはずもなく、お久しぶりの再会でした。

 そもそも何でそんな久しぶりに呑むことになったかというと、彼が大規模建築設計業界で活躍していることを知っていたのと、ひと月前に駅ビルのエスカレーターにボケっと乗っていた所、ガラスの向こうの廊下を歩いていたのが東京にいるはずのその同級生だったからです。

Facebookで「まさか、浜松にいる?」と連絡を取ると、「ちょうど出張で来ていたんだわー。来月もまた来るから呑もうよ。」という話になり再会へ。

 スケールが違えども同じ建築業界ですから、呑みながら世界の建築話を楽しくさせて頂きました。
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「ベルリンのユダヤ博物館って意外に施工荒いよね。」と盛り上がりました。

 ちなみにこの居酒屋「一刻者」は魚と日本酒が旨いんです(席数が少ないので要予約)。 お店の名前もいいでしょ。

 そこで日本酒片手に話が出たのは、発注者の要望をどう形にするかということ。ちなみに日本酒の銘柄は「喜久酔」!

 個人住宅を設計する私でもいつもいつも雑談の中からもいろいろなテーマを引き出そうと注力しているのですが、彼曰く「相手が大きな組織であるほど実は、発注者自身が何を要望すればいいのか、よく分かっていない。」模様。

住宅なら発注する誰でも今まで住んでいた家があり、雑誌やテレビでこんな家がいいなと実例を見たり、今の家のここが好きとか嫌だという長所短所の実感があったり・・・居住者という観点の経験値が少なからずあるため、検討のモノサシがある。

 それが大きな組織では、検討のモノサシの有無も精度もバラバラで建築はハードとしての入れ物という意識だけが強く、入れ物と中身(働き方、使い方)を総合的に考える視点に欠けているのだとか。 そこが本当は一番大事だよねという話。

 そう彼が言ったことが私にとっては大いに驚きだったのは、量産ハウスメーカー→個人設計事務所→独立する中で私が常に意識してきたこととと非常に共通点があったから。 大きくても小さくても建築設計の基本は同じだ、と。

 入れ物を作る前に、使い方暮らし方をヒアリングし、提案し、盛り込んでいくか・・・当事務所にしかできない解法で練り上げることが当事務所の存在価値なんだろうな。

背中を押してもらった気がしました。 S君ありがとう。 また喜久酔を呑みましょう。

大林勇設計事務所
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