屋根の表情 [建築]
プラン提案させていただいた某社モデルハウスの現場に行って来ました。
高さは一般的ハウスメーカーの高さよりずっと低い当事務所の高さを採用していただいたので遠目で見ても、「ひっくり返りそうな不安定感」が無いように感じました。屋根のシルエットがうっすらと見えますが、やさしい表情に仕上がりそうな感じがします。
私は建物を見るときに特に屋根を見ます。
京都の建物の屋根は日本人の目にはとても優しく映ります。勾配はもちろんの事、スッキリしているのが理由だと思います。
ゴチャゴチャしないように邪魔なものを消していくと、上品さが出てきます。さらにスッキリするほど雨仕舞も良くなり、漏水のリスクも減るのではないかと思います。
反対に何でもごてごて包んで覆おうとすると、ありふれた野暮ったい屋根ができ上がります。
見えてよいものは見せる。隠すものは隠す。当事務所はそんな建築を目指しています。
大林勇設計事務所
2010-02-19 15:56
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