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間取り作成のコツ?テクニック? [建築]

こんにちは、大林です。



 本日、浜松は雨。 最近は風が猛烈に強かったので、たまには雨もいいでしょう。



 明日は、高校の恩師を囲んでの有志によるプチ同級会。 当時はあまりつながりの多くなかった同級生もいると思いますがまあいいじゃない、同級生であることに変わりはないのだから。 楽しい時間を過ごしましょう。



 今度の新プランを書きながら、家づくりに最初に関わりはじめたハウスメーカー設計課時代を思い出しました。  



 当時、会社にベストセレクション4??(400いくつか)というメーカーオリジナルのプラン集がありました。 これは大変ベタなプランばかり400いくつも 方位別、間口別にまとめられており、売れる営業マンは、これをテキストのように駆使して営業をするわけです。 今思い出しても系統立ててよくまとまっていた記憶があります。



 最近新聞によく入る住宅チラシを見ていると、黄金パターンはまだ継続中みたい。



 910ミリ(3尺)を1マスに見立てると、8畳間は4x4,6畳間は3x4など。



一番オーソドックスなの間取りの組み立てはサッカーのフォーメーションのような「4・2・4」!



これは3640幅の和室+1820幅の玄関廊下階段+3640幅のLDKで間口が9.1mになります。

これの変形で3・2・4とか。



でも、玄関が真ん中に有ると結構つまらないパターンになりがちです。



玄関入って右に行ったらLDK、左に行ったら和室。 それに玄関土間はどんなに断熱しても割と冷えがち。



冷えがちなゾーンを毎日何度も横断するプランは、設計士としては心苦しくオススメできない。 



今でも気に入ってよく応用しているのは「4・2」というパターン。 間口が比較的狹く、奥行きがある土地の場合は4マスを居室に割き、2マスを玄関、階段、廊下、洗面、浴室に割り当てる。 ここにオマケを盛り込んでいくと面白い間取りに発展することも。



4マスというのは3.64mで、材木の既製長さの4m材を少しの余裕を持って使える経済的な長さ。 3.64mいわゆる2間というのは人間のスケールから見て非常にいい寸法だと思います。



 部屋の幅というのも重要ポイントで、幅が3マス未満は居室とは呼びにくいか。 廊下とも部屋とも扱いにくい半端空間。 ただ、動線が交差するような部分は、少し広めにしたり。 これは気配りというか設計者の良心のつもり。



 家づくりというのは予算有っての話ですが、打ち合わせ最中にお客さんは金額の感覚を失うことも。 「ここ、1マス分ダアっーと端まで広くなります?」など。



 打ち合わせでも「坪60万目安だとすると、1マス15万円だと思ってください。」とブレーキをかけると、ハッと我に返って冷静さを取り戻す方が多い様です。



 一生に何度も経験できない家づくり、設計者も依頼主も冷静と情熱を併せ持ちながら一生懸命頭を悩ますことが、今も昔もいい家づくりの王道であることは間違いないでしょう。



大林勇設計事務所
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