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左官の技 [建築]

こんにちは、大林です。

 岐阜県高山市への旅行で高山陣屋(昔の役所)を見学し、かつての年貢用の大型貯蔵庫を見て「農民は大変だっただろうな。」と思い、帰宅すると丁度我が家にも現代の年貢「市民税・県民税」の納付書が届いていて時空を超えて農民と心が通じあった気がしました(泣)。 他人事ではなかった模様です。

 さて、高山旅行でも感じましたが日本の古来の技術は偉大。 当事務所の現場でも、左官屋さんが腕をふるっています。

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現場で材料を練り、コテで塗り広げられて行きます。

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 基本的に手間がかかる(面倒)+費用がかかる+技術を要するため、CMで名を聞くような量産メーカーでは、まず標準採用できない技術。 全国規模では職人さんの技量も違いますので、左官を全国で標準採用したらクレームの嵐でもう大変。

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 浜松では頼れる左官屋さんがいるので、当事務所では存分にお世話になっています。

今回は左官屋さんの身内とのことで「好きにやって構わない」と許可が出たらしく、左官屋さん張り切っています。

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初めて実物を見た石膏ベースの壁。 なかなかワイルドです。

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着色された石膏が、砂や藁スサをがっちり掴んでいます。 土壁の様相です。

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外部は定番の石灰ベース左官仕上げ。

 写真では伝わりにくいですが、これを知ってしまうと、サイディングとビニルクロスには戻れない、という中毒性のある当事務所の家づくりの必須アイテムです。

大林勇設計事務所
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