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妻籠宿で購入したペンの続き。 また購入。 [建築]

こんにちは、大林です。

 長雨が続き、太陽に会いたいなあとつぶやいていたら、焦げそうな太陽が出現してもう大変。
本格的な夏の到来です。

さて、タイトルの話。

妻籠宿で木のボールペンを製作販売している「野原工芸」さん。

 以前、自分用にボールペン1本と長男用にシャープを1本購入したのですが、やっぱり私もシャープが欲しいなと思い始め、注文。 ついでにボールペンも。 ネームも入れてしまいました。

IMG_7403.jpg

 ホント申し訳ないのですが、野原さんのところの筆記用具を知るまでは、私は観光地で購入できる木工製品をナメていたのかもしれません。 いや確実にナメてました。

 私は、父の実家が北海道東部のため、帰省しておみやげ屋に寄れば、あちこちでクマの木彫、アイヌの木彫を目にしてきて、実際私の実家にはクマの木彫は野球チームが組めるほど転がっていると思います。  もはや、クマにしてもアイヌにしても賃金の安い外国で作っているんじゃないかというほど、土産屋には濫立し、ありがちなお土産になってしまっています。

 そんな訳で、観光地+木製品 と言うのは私にとっては、「嬉しくない」組み合わせでした。 今でも、土産屋には木刀や孫の手など、ロクでもない物が大半を占めますが・・・。 

 野原工芸さんのペンが凄いのは、一番大事な筆記用具としての品質が優れていること。 それを支えるのは金物部分を筆記具メーカーと共同開発していることと、野原さん親子がボディーを削りだしていること。 観光地で買う木工品という域をはるかに超えている気がします。

 これはレッキとした筆記用具ブランドと呼んでも良いのではなかろうか。 



 いま、ブログを書きながらマジマジと自分の手元のペンを眺めてみても、木軸の部分と別部品の金具の部分の曲線が同じようにつながっています。 美しい曲線です。

 ルートの確かな部品を使っているのでメンテナンスにも応じることができる。 実際、長期にわたって使用し木がいい具合に経年変化し、部品交換に戻って来て再びオーナーのもとに戻り、2周目の人生(ペン生?)を歩む物もあるそう。 また、中身を入れ替えてシャープ→ボールペンのバージョンアップも可能らしい。

今の時代、10年も使いたいペンってありますか?

なかなか無いですよ。 

そんな品質の筆記用具が、約3000円から5000円で購入できるなら、ちょっとのことで手が届くと思いませんか。  いいものを長く使う。 筆記用具も家もそんなつきあい方がいいなと思いました。

大林勇設計事務所
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コメント 4

夢の助

こんにちは、僕も野原工芸さんのペンの愛用者です。
野原工芸さんのHPから、初めてこちらにお邪魔しました。

仰るとおり、日本の誇る伝統工芸の最高峰のペンだと思いますし、良いものを孫の代まで長く使え、また修理、調整もできて、本当にすばらしいと思います。僕は、木工オイルを毎週擦りこんでいます。もう飴色に黒光りして、すでに100年も使いこんだかのようです。
重厚長大から軽薄短小の軽い文化が持て囃される時代ですが、こういう時代にこそ、本物を持つ喜びを一人でも多くの人が共有してもらいたいものです。
建築もそうだと思いますね。木の文化、良い木を使って、100年もつ家を建設してもらいたいものです。
by 夢の助 (2015-07-17 15:48) 

136

>夢の助さん

コメントありがとうございます。
観光地で買う木工品には良い思い出がなく、まさかメンテナンスや部品交換の制度があるとは思ってもみませんでした。

かつては、人間工学に基づいたとか、そんな謳い文句の文具に心惹かれた時もありましたが、いまや木の「しっくり具合」に勝るものはなく大事にしていこうと思います。

本物を大事にすることはいいですねえ。
by 136 (2015-07-17 16:39) 

774

私も愛用しています。
何と言ってもクロスやパーカー互換じゃないのが素晴らしいですね。私にとっては買う決め手になりました。

あれらは色々なキットやメーカーで使われているので溢れていますが、大して優秀というわけでもありませんし。


by 774 (2015-07-17 17:26) 

136

>774さん

コメントありがとうございます。

愛用者がたくさんいらっしゃるのは素敵なことです。 広告を打たなくても口コミで広がっていくつながりは魅力的。 本物の価値が分かる人に愛用されているのは、野原さんも嬉しいのでは。

部品の供給の心配がいらないのはいいですね。いくらボディが経年変化をしても、機能部分が更新できないとツライですからね。 
by 136 (2015-07-17 19:03) 

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