おすすめ建築「みんなの森 ぎふメディアコスモス」 [建築]
こんにちは、大林です。
子供と一緒に私もお世話になっている浜名湖ラグビースクールの遠征で岐阜に行ってまいりました。 私は、荷物車運転ということで寄り道しながら先回りしてきました。 仕事がら、岐阜で何か面白そうな建築物は無いかなと事前に予習したところ、ありましたありました。 それも宿の近くで大変好都合。
新国立競技場の再コンペのB案で話題になった、伊東豊雄氏設計の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。
伊東豊雄氏の名前は、建築に興味のある方であれば必ず一度は耳にしたことがあるはず。 ただ、料理と同じように建築にも好き好きがあり、私個人としてはあまり興味を持っていなかった。 話題作と言われた東京・表参道の「TOD’S 表参道ビル」も特に用事もないし、見に行こうと思ったこともない。
そして、土曜日・・・、私は大いに感動してしまった。
私がいつも建物を見ていいなと思うのは、デザインはもちろんの事ですが、それよりも住人や利用者が楽しそうだったり、イキイキしていたり、その建物が無かったらこんな生活しなかっただろうなという人間の生き方に影響を与えるような体験が垣間見える時。
今まで見に行っていたのは、商業施設や美術館が多かったので、大人から子供まで一般市民が集うような建物をあまり見ていなかったかも。 建築関係者や、建築の学生がカメラ持参で勉強のために見に来るような場所が多かった気がします。
それがどうでしょう、この施設には「寸法がどう」だとか「納まりがどう」だとかそんな難しいことを考えて来ている人はあまりいないような気がします。 来たいから来ている、極めて自然。
習字の優秀作品展を見に来たり、
隣では、NPO団体の成果発表を行っています。
勉強している子も居たり、畳に寝転がっている子も居たり、すごく楽しそう。
細かい看板や案内のデザインも統一感があり、世界観がしっかりと作り込まれている。
圧巻は、2階の図書館ゾーン。 みなさん、すごく自然に利用している。 大きな丸テーブルで勉強していたり、楽しそうに本を眺めていたり。
建築に興味がなくても、いいなと思うはず。
天井はまるで網カゴのよう。
外観は、それほど奇特なデザインでもなく、なじみやすい。
建築の力も素晴らしいが、同時に使い方のプログラムが良いのだろうなと強く感じた。 ハコモノ行政と揶揄される自治体もあちこちにあるとは思うが、どう使うか柔軟な発注者側の姿勢も大切なんだろうな。 「発注する側が実は良く分かっていない」というのは、大企業や行政でありがちな状況らしく、高校の同級生で某組織設計事務所のチーフが言っていたことと合点がいく。
それにしても、久しぶりに建物見学で感動した私。 岐阜市民いいな、と羨ましい思いでこの場を後にしました。 これを見るためだけにわざわざ行く価値のあるイチオシの施設です。
大林勇設計事務所
子供と一緒に私もお世話になっている浜名湖ラグビースクールの遠征で岐阜に行ってまいりました。 私は、荷物車運転ということで寄り道しながら先回りしてきました。 仕事がら、岐阜で何か面白そうな建築物は無いかなと事前に予習したところ、ありましたありました。 それも宿の近くで大変好都合。
新国立競技場の再コンペのB案で話題になった、伊東豊雄氏設計の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。
伊東豊雄氏の名前は、建築に興味のある方であれば必ず一度は耳にしたことがあるはず。 ただ、料理と同じように建築にも好き好きがあり、私個人としてはあまり興味を持っていなかった。 話題作と言われた東京・表参道の「TOD’S 表参道ビル」も特に用事もないし、見に行こうと思ったこともない。
そして、土曜日・・・、私は大いに感動してしまった。
私がいつも建物を見ていいなと思うのは、デザインはもちろんの事ですが、それよりも住人や利用者が楽しそうだったり、イキイキしていたり、その建物が無かったらこんな生活しなかっただろうなという人間の生き方に影響を与えるような体験が垣間見える時。
今まで見に行っていたのは、商業施設や美術館が多かったので、大人から子供まで一般市民が集うような建物をあまり見ていなかったかも。 建築関係者や、建築の学生がカメラ持参で勉強のために見に来るような場所が多かった気がします。
それがどうでしょう、この施設には「寸法がどう」だとか「納まりがどう」だとかそんな難しいことを考えて来ている人はあまりいないような気がします。 来たいから来ている、極めて自然。
習字の優秀作品展を見に来たり、
隣では、NPO団体の成果発表を行っています。
勉強している子も居たり、畳に寝転がっている子も居たり、すごく楽しそう。
細かい看板や案内のデザインも統一感があり、世界観がしっかりと作り込まれている。
圧巻は、2階の図書館ゾーン。 みなさん、すごく自然に利用している。 大きな丸テーブルで勉強していたり、楽しそうに本を眺めていたり。
建築に興味がなくても、いいなと思うはず。
天井はまるで網カゴのよう。
外観は、それほど奇特なデザインでもなく、なじみやすい。
建築の力も素晴らしいが、同時に使い方のプログラムが良いのだろうなと強く感じた。 ハコモノ行政と揶揄される自治体もあちこちにあるとは思うが、どう使うか柔軟な発注者側の姿勢も大切なんだろうな。 「発注する側が実は良く分かっていない」というのは、大企業や行政でありがちな状況らしく、高校の同級生で某組織設計事務所のチーフが言っていたことと合点がいく。
それにしても、久しぶりに建物見学で感動した私。 岐阜市民いいな、と羨ましい思いでこの場を後にしました。 これを見るためだけにわざわざ行く価値のあるイチオシの施設です。
大林勇設計事務所
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