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コルビュジエって誰よ? [建築]

こんにちは、大林です。

 昨日のニュースで「国立西洋美術館が世界遺産に!」という話があちこちで放送されていた。 「ル・コルビュジエ」という建築家の名前が、この日ほど飛び交ったことはないだろう。  朝のテレビには、東大の建築学科を卒業した、菊川怜さんの姿。 きっと彼女も「大学の授業の課題に出てきた建築家、ル・コルビュジェの名前をテレビで読みあげる日が来るとは!」と思ったはず(想像)。

 建築を学んだ人間には、おなじみの建築家の名前。  スクラップビルドの世の中にあって、建物の存在が世に認められるは良いこと。 きっと建物を大事にするよね。 昨日まで西洋美術館に見向きもしなかった人たちが行列しちゃったりするのは、アレッ?と思うけど。

 大学時代、意識の高い学生は早い段階で海外まで建築を見に出かけていた。 私自身はそこまで建築に目覚めていなかったので、建築見学旅行の面白さに目覚めたのは、学生から社会人になる間際。 勤務地が千葉で成田空港にアクセスが良かったので、早めに夏休みを取り毎年夏は一週間ほど建築巡りをしていた。  建築と旅行ってすごく融和性の高い組み合わせだと私は感じている。 その建物がどんなところに建っていて、周囲はどんな空気で、どんなものが視界に入るかというのは、現地に行かないと分からない。  最近はストリートビューがあるので、大分疑似体験はしやすくなったが実際の旅の楽しみと達成感は格別。

 ル・コルビュジエの設計した建物も、7か所ほど回っている。 大抵、バスと電車と徒歩で回ったので今でも思い出は鮮明。 超不便なところも何か所かあり、それも思い出。

PICT0411.jpg

建築人には王道ですが、ロンシャンの教会(フランス・ロンシャン)。 このあとスイス人ファミリーに「バーゼル(スイス)まで帰るけど乗ってくか?」と言われ車でスイスに入国。 相手が悪い人だったら「邦人旅行者行方不明」って事件になったかも。 

PICT0355.jpg

ユニテダビタシオン(フランス・マルセイユ)
マルセイユは、驚くほど空が青かったのが印象的。 もちろん建物は素晴らしく、予定変更して2泊してしまった。

 私の周りでも、子供がそろそろ大学生になるという家庭もある。 どんどん旅行してほしいな。 世界中、見ないと分からないことも多い。 とくに建築は、見て触ることも訓練の一つ。 私自身、設計の考え方にも国内外の旅行がとても生きている。  「可愛い子には旅をさせよ。」 昔から言い古された言葉であるが、今考えても深い。
 
 大切なのは、一歩踏み出す勇気と、自分で考えること。  20年前に比べると、ネットが発達した分相当便利なはず。 電話で飛行機の予約確認(リコンファーム)するなんて、英語のリスニング問題みたいにドキドキした。 その点は現代が羨ましい(笑)。

大林勇設計事務所
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コメント 2

てつや

ロンシャンの教会を見学してるとは羨ましい!
by てつや (2016-05-31 11:33) 

136

>てつやさん

おっ、ロンシャンの教会御存知でしたか。
電車が朝と夕方しかないような、すごく不便だけどのんびりした街でした。
by 136 (2016-05-31 12:59) 

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