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遠方の建築の際に必要な情報収集をしたい場合 [建築]

こんにちは、大林です。

 猛暑のタイミングでエアコンの異常ランプが点滅し、修理待ちの一週間を過ごしていたあの頃が遠い昔に感じられるほど、今朝は涼しい風が入って来て「秋だな」と感じます。

 学生の頃は、この時期に札幌から帰省してくると、(北海道に比べて)静岡は暑いはずだから半袖短パンで平気と思い込んでいたものの意外と涼しく、体調を崩したことを思い出します。


 さて、ちょうど昨日大工さんと話をしていて、思い出したことをメモしておきます。

 隣の県で建築予定があり、公図や登記簿謄本を取りに行かなくては・・・と言っていたのでPCでできる遠方の仕事用の事前作業をまとめてみます。

 もちろん、現地や役所調査はしますが、事前に下準備をしておいたほうが二度手間にならないことはよくあります。

まずは・・・

①グーグルマップとストリートビュー 今さら説明するほどでもないと思います。

②市役所および県庁の都市計画情報

浜松市の場合、都市計画情報の他、道路情報や地番図の検索もできます。
この地番図の情報が秀逸で、いままでは住居表示の場合、地番の検索に手間と費用がかかりました。土地を探したい場合に非常に有効です。

浜松市の場合
浜松市地図情報サイト

静岡県の場合
静岡県GIS

③土地の所有者情報確認

・まずは、所有者や地目を知りたい場合。有料でPDFを取得できますが、公的申請には使えません。取り急ぎ確認したい場合に使います。

登記情報提供サービス

最初は、怪しいサイトかと疑っていましたが法務局のサイトからもつながる「一般財団法人 民事法務協会」の公式なサイトです。

・申請に添付するなど、紙ベースの公式なものが欲しい場合は、法務局に行けば全国の登記簿謄本を入手することは可能です。 建設地の近くの法務局まで施主さんに行っていただき、謄本を取得して郵送してもらう必要はありません。(意外とコレ知らない人も多い)

 ただ、いくら近くの法務局に行くといっても、忙しかったり天候が悪かったりする日もありますよね。

そんなときは・・・
登記供託オンライン申請システム「登記ネット供託ネット」です。

こちらも上のサイトと同じく、歴史を感じるHPの仕様となっており、御役所感満載ですが公式です。

こちらは、自宅やオフィスから申請・請求を行うことができるシステムで、事前に入力して法務局で謄本を受け取ったり、郵送依頼したりできます。

便利な上に費用も若干安く、法務局まで直接行って請求する場合は、1件600円ですが、オンライン請求で郵送の場合500円、オンライン請求で窓口交付の場合は、480円です。

建築地の筆がいくつも分かれているような場合は、5件6件(田舎では割とある)まとまると、ランチ代くらいの差が出ることもあり、オススメです。

④民間審査機関のサイトを確認

住宅の確認申請に2週間程度要していた時代を知っていると、即日交付が嘘のようですが民間審査機関の出現により、審査がかなりスピードアップしていますし、他県の審査も可能になりましたし、相談にも乗ってもらうことができ非常に仕事をしやすい環境になっています。

 最近では電子申請も普及し始め、コロナ禍の影響もあり建築業界では喜ばれているようです。

一財)静岡県建築住宅まちづくりセンター

一財)愛知県建築住宅センター


以上、遠方の建築の際に必要な情報収集のまとめでした。


大林勇設計事務所
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